話題:両親

今は自分の親に対して、なんだろう。好きなところがない。
尊敬できるところが見つからない。
もっと言いたいこと言えって言うけど、言いたいこと言ったら怒るじゃん?会話が、とか言うけど、すぐ怒るから会話にならない。会話にならないのにどうやって話すつもりなのか。
わたしに怒鳴れば話したことになるんか?
おかしいでしょ。

でも、出たいって言えない。
どうやって言えば怒らせないかが分からない。どう言っても怒られそうでいやだ。
小さい頃から怒声が多かったから、大きな声とか音が本当にこわい。
花火ですら怖いのに。
花火の音聞くだけでも心臓がバクバクなって、息苦しくなるよ。

14年前に死んだ母方の祖父も大声出す人でした。父も沸点どこか分からないので、昔から急に怒ってました。だから言えなくなりました。怒られることが当たり前になって、どうやって「会話」をしろっていうの。

今休んでるのも気に入らないみたい。
我慢すればよかったと思ってるよ。ああなってたわたしを見ても、我慢しろって言うんだね。夜も眠れなくなって、安定剤もらって飲んで。安定剤飲んでても「そんなの飲んで…」って呆れ顔。

そのまま病みに病んで病院にも行かないで仕事続けて、首でも括るくらいになれば良かった?
そっかそっか、そのくらいにならなきゃ分からないのね。どうせじいちゃんが精神的に病んだときも、死ぬまで、本気でじいちゃんの話を聞こうとか思わなかったんだろうね。建前だけ。親戚には良い顔して、自分の親が一体なんであんな風になったのか、聞いたことなんかないんでしょう。
お葬式で、「きっと母の看病で精神的に病んで」「当時は世間的にも精神病が理解されなかったので」とかなんとか言ってたけど、きっとってイコール多分だよ。少なくとも一緒に暮らし出した時には、じいちゃんはまだ会話ができた。当時はって、今でも理解してないじゃない。
結局、あんな風になって可哀想だとかは口だけで、なんで精神病になるんだ、自分はそこまでならない、なる奴は弱いんだ。そんな風にしか思ってない。母という支えがあったからっていうなら、その支えのない人はどうしたらいいの。支えがいなくなった人はどうすればいいの。

わたしは、父がもし精神を病んでしまっても、絶対にこの先関わらない。

母もそう。わたしに言いたいこと言って、それをずっと覚えてるのが気に入らない。
忘れてくれてもいいんじゃない?って。
じゃああなたは、じいちゃんに言われたこと全部忘れた?そんなわけないよね、色々あったって泣いてたもんね。
そうだよ、忘れられるわけないじゃない。
心に残るのは、自分にとってすごく嬉しい一言か、嫌な一言だよ。だから忘れられないだけ。
そんなのばっかり覚えててキツくない?って言うけど、キツくさせたのはあなただよ。

だからわたしは、ずっと言い続ける。言い続けてやる。

一生忘れない。
それだけ心に残ってるって、思い知ればいいんだ。大人になって初めて、こんな親にはなりたくないと思ったよ。