私の頭の中には3人住んでいる。昔から、というか性格を拗らしたあたりから現れた。1人は男勝り、というかほとんど男みたいな人。もうひとりは大変な内気で、でもそこには大半を占める母性を持った器用な人。もうひとりは紛れもなく拗らした本人。どれも欠けることのない私だった。
必要に応じて入れ替わり立ち替わり、四肢を動かすのは私本人なのだけれど、脳内の主が切り替わる度に今は誰、待機は2人、とうまい具合に遣り繰りしている。
最近は誰彼も主張が激しく、身体も口も一つでは足りないぐらい。気がつけばだれかが喋りだれかが動いて、脳内では常に言い争う始末。
きっとこのままでは支配欲に負けて誰かに本心を奪われてしまうんじゃないかと恐れている毎日だ。



コミュニケーションを怠けた私の言い分。



こうやって毎日誰かのふりをして生きているつもりになって、責任転移を正当化しているだけですが。



たった今の現状は、現実から逃げて自由を武器にやりたい放題。半年のモラトリアム。半年後、どうなっていようがまるで関係のない生活を送っている。



タバコの煙が目にしみる。夜勤明けの寝惚け眼でバスに揺られてまたひとつ夢を見る。最近は脳内が忙しく、排出する暇も気力もなくただ乱雑に事を積み重ねて両手を挙げてもう降参。




一体私は何処に向かっているのだろうか。自分さえ知らないのだから、きっとだれも知らないのだろうな。




物語が繋がっていきます。最後の砦。私にできることは白紙に黒をつけることのみ。憂鬱を書き殴れば多少はこの杞憂とも言えるニヒルな日常が晴れるだろうか。




またまた拗らせております、いってきます今日も。