どこにも行き場のない不条理はいったい、誰の何を背負ってどこまで大きくなるんだろうね。いっぱしの人間に、ここまで出来た憎悪が創り出せるとは。




梅雨時期はどうもいろんなものを湿気させるらしい。ジメジメ。雨に濡れた靴からどんどんどんどん苛立ちは湧いてくる。誰のせいでもない、都合ばかりが矛先を変えて自分に突き刺さる。痛くはないけど、充分重い。



歩けないのは錘のせい。この一年で大分錆びれた足枷はまだ壊れない。ガッチリ頑丈に結んだのは自分。付け方は簡単だけれども、解き方は本当に困難。いろんなものを無くしてしまってさあ大変。その度胸さえ、ここには無い。






天気にやられることもない、気晴らしは上手。