外は寒いのに部屋の中が暖かいと
窓に結露ができちゃうのとおなじで
あなたとの関係に温度差ができたのを自覚するころには
わたしの頬が濡れちゃうね


いいよね
簡単に好きって言えちゃって
いいよね
簡単に会いたいって言えて
いいよね
無責任に愛せて


わたしは言えなかった
会いたいの文字を何度も消した
愛おしいと思った寝顔にほおずりをして


そんな言葉にだまされないよって
あなたの好意を受け流して
何を考えてるのか悟らせないように
悪い女ぶったつもりがどんどん絆されて


あなたは知らないだろうけど
女はね、
会えない時間に想いを募らせるの

あなたのくれた言葉を
ひとりの時間に噛み締めて辛くなってる
うれしかったのになって
ほんとは「わたしも」って言いたかったのになって

この気持ちを言葉にすれば
あなたには重いことわかってたんだよ
察しのいい女を演じてあなたにとって
心地よい女の子であれるように


いつだって優しいあなたは
どこか冷めてて
ほんとは誰のことも受け入れてないこと
気づいてるよ

踏み入っちゃいたいなんて思わないけど
余裕ぶってるあなたを
めちゃくちゃにしたくなるから
いつだってわたしだけだと思わせてよね


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