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『インサイドヘッド』
2015.8.24 Mon 07:54 :φ(.. )




『インサイドヘッド』
2015.08.23.sun.

中々行けないまま、公開から1ヶ月経過してしまったので。
ピアリなら上映回数多いし、夏祭りのフリーきっぷ買ってないというのもあるしで行ってきました。

クレカしか持ってなかった上に小銭が350円しか入ってなくて、カバンひっくり返しても100円しか見つからず……結局、フリーきっぷ買えなくて舞浜まで何しに行ったんだか。


そんなこんなで凹みながら観たんだけど、良かったー

ほぼほぼ泣いてた。すごいわこの映画。

子供よりも、大人のほうが胸にくるんじゃないかな。
『星の王子さま』を読んだ感覚に近い。
色んなことを経験して、そうして性格がつくられて、今の私が在る。
忘れられない想い出や、忘れたい想い出、何故かふっと思い出すしょうもないこと。大切なものの筈なのに忘れてしまったこと、積み上げてきたものが壊れてしまったこと。
いっぱい経験してきたからこそ、分かる。

喜び、悲しみ、怒り……感情にリンクした思い出のストック。最初は、「そんな単純なものじゃないだろ」って思ってた。

だけど、ヨロコビがカナシミの必要性に気付いたこと、どんな些細な喜びも大好きな思い出なのに忘れられてゆくこと。
子供の頃の空想の友達。
幼少期の友達、家族の在り方、たくさんのものを壊して、新しくなってく。

これが大人に近付く為の作業なんだなと。

最後に司令部が新しくなって、複雑な感情の表現を作り出すようになった。
11歳から12歳。複雑になってゆくお年頃なんだよね。はじめの「単純なものじゃない」という印象は間違っていなかったし、そもそも複雑になる過程のストーリーだった。

皆が分からない、新たに出てきた“思春期”がデンジャーなボタンなのも良かったね。今はまだ使わないボタン、でも近い内に始動するであろうもの。


パパやママの頭の中も、男と女って感じが良かった。司令部、よく出来てるわ。


ビンボン超切ない。
性格をつくり上げている島が、一つずつ壊れてゆく時も、崩れる度に泣いてたんだけど(思い当たる出来事があるから余計に)空想の友達だったビンボンが、「思い出して貰えない」って記憶の保管庫をうろついているところも切ないし、空想のロケットが捨てられてしまうところなんて号泣。
もう、11歳にもなったらそういうものは要らないんだよね……
ヨロコビに「ライリーに思い出させてあげる」と言われて喜んでいたビンボンだけれど、結局ライリー本人はなーんにも思い出さなかった。あ、夢のシーンでちょっとは思い出してくれたのかな。それならいいな……
落ち込むビンボンのそばについて、一緒に悲しいことを思うカナシミ。ヨロコビは、ライリーの幸せを願うあまりにカナシミは要らないと思ったけれど、悲しみって大事なんだよ。
カナシミが寄り添って、泣いていると、ビンボンのようにスッキリすることもある。
悲しいという感情は、知れば知るほど優しくなれるってことだからね……

風化して消えてゆく記憶と同じように、少しずつ自分の身体が消えてゆくビンボン。彼は、ライリーに思い出して貰いたいと思っていたけど、自分が居るとヨロコビが戻れない=ライリーにとって不要、だと気付く。
そして、幼いライリーの友達は永遠に居なくなる……
もう、切なくて悲しくて。
でも、保管庫に戻れたヨロコビが、自分の為にビンボンが下に残ったことを知っても、全然引きずらないのよね。記憶がそういうものだって、ヨロコビにも分かったんだろうか。すっごくドライだとは思うけど……
それにも悲しさがあって、泣いて泣いて。
家族の島が崩れ始めた時がピークで、すっごい泣いてた。嗚咽止まんないやばいって思いながら、ボロボロに泣いてえらい目に遭ったわ。

悲しいことがすっごくいっぱいあって、ひたすら泣いてるんだけど、矢っ張りいい映画。
来週も観ようかなぁ。

あと、夢のシーンのGGGが気になるので矢っ張りもう一回観ます。







つうち

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