2013/11/11 Mon 22:38
でもプリッツの方が好きだ。

話題:ポッキーの日
ポッキーの日にちなんで学園の小話を1つ。
ポッキーの出番は意外と少なかったです。
以下本文



・羽村美玖→大学生で実習の為高校の保健室にいる。♀
・片里 瞬→クラスに馴染めずく保健室登校をしている。♂


僕はいつも通り大学の自分のロッカーから白衣を取り出して袖を通した。
そのまま長い廊下でつながっている高校へと向かう。
朝8時。
僕が担当となっている保健室のドアを明けた。
もちろんまだ誰も来ていない。
掃除ロッカーから箒を取り出して掃除をする。
それが終わると雑巾で机を拭く。
最後にベッドのシーツを交換して準備完了。
この頃になると朝の会議を済ませたここの本当の住人が現れる。

「おっはよ」
「おはようござまーす」

言いつつ昨日言われていたレポートを提出する。
そのレポートを自分の机に放り投げると住人は薬品のチェックを始めた。
いつもの光景だ。
僕も空いた机(初日に僕の物にした)に掛ける。
参考書を開いてそれに目を通した。

「ふわぁ〜あ」

廊下から聞きなれた欠伸が聞こえてきた。
微かな足音の後にドアを開ける音。

「おはよ〜」

眠そうな声で保健室に入って来たのは瞬だ。
この子は保健室登校で、実際この時間に学校に来たら遅刻だ。
だが、成績は優秀なので許されている。
この学校は実力が全てなのだ。

「おはようございます、でしょ」
「うん」

片目を擦りながら僕の隣の空いた机に鞄を置く。

「ねぇ、美玖先生は昨日のテレビ見た?あのバラエティ!」
「見てないよ、そんなのばっかり見てるから目が悪くなるんだ。もっと身体を鍛えろっ」

僕は瞬の背中を思いっきり叩いた。
瞬は小さな悲鳴を上げて咳き込む。

「目が覚めたでしょ?」
「…酷い」

僕はケラケラと笑った。
これもいつもの事なので誰も何とも思っていない。

「もぉ、美玖先生は馬鹿力なんだから」

文句を言いつつ瞬は鞄から何かを取り出す。
教科書と筆箱、それからお菓子。
筆箱を開けるより先にお菓子の封を開ける。
そのお菓子は有名な棒状菓子でチョコレート菓子に分類される物だ。

「美玖先生も食べる?」
「う〜ん」

瞬は1本を咥えて残りをこちらに差し出す。
僕のスイッチが入った。
それはあんまりよくないスイッチだ。
俗に言う悪戯心。

「じゃ、貰おうかな」

瞬が咥えているその菓子に僕は噛りついた。

「っ!!」

瞬が驚いたせいでお菓子がポキッと折れる。
顔が真っ赤になっているのを見て僕は満足した。
初々しいなぁ、もぉ。

「お子様には刺激が強すぎたかな?」
「め、メガネ!!」

驚きすぎて眼鏡を落とした瞬は僕の決め台詞を聞かずに床に落ちた眼鏡を探しだす。
ちょっとイラっとしたので床に転がっている眼鏡を僕はそっと隠した。


おわり
***
とりあえず買ってみた笑


製菓会社の思惑に乗ってみた。
ちなにみ話のカップリングは村上オーダー




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