彼女は明るい部屋で狂う。
まるで悪魔が乗り移ったように悶える様は、普段の彼女からは想像がつかない。
魔女狩りの時代なら告発されて火をくべられていてもおかしくはないだろう。
それは彼女を蝕む病によるもので、自身が狂っているわけではない。
いや、病なんて彼女の思い込みで、本当は気が触れているだけなのかもしれない。
彼女は狂っていたいだけ。何のために?
自身を苦しめるために、わざわざ狂気を演じているのか。
頭をかきむしって金切り声をあげる様は狂気と化している。
普通の人なら驚いたり、心配するのかもしれない。
しかし、僕は彼女に見とれていた。
どこにでもいる平凡な彼女がこの瞬間だけは神々しい芸術となる。
彼女の神経は蛍光灯の光に過敏に反応するようだ。
「あああぁっ!!」
耐えきれずに彼女が部屋の電気を消す。
暗い部屋に彼女の姿が浮かび上がる。
金切り声の後に部屋に響く鈍い音。
彼女の異常な行動は暗闇がよく映える。長い髪を振り乱す様はホラー映画のようだ。3回ほど痛そうな音がするのをフィクションを見るように眺めていた。
彼女の行為が必死に生きようとする神聖な行為な気がして、邪魔をしてはいけない使命のようなものを感じていた。
やがて発作が治まったのか、ただ単に疲れただけなのか彼女は荒い息でベッドへ向かった。
発作が酷い時、彼女は決まって眠剤を飲む。
自分の電源を切るために。パソコンの強制終了みたいだといつも思う。
横たわった彼女に近づくと、すでにウトウトしているようだった。
「おやすみ」と声をかけて暗い部屋でビールを飲んだ。
さっき、ぶつけたであろう箇所は明日には痣になっているのだろうか。
彼女の体に痣や傷が多いのはドジだからということになっているようだが、気付かれていないところを見ると、彼女の演技がうまいのか。
はたまた周囲の人間が馬鹿なのか。
どちらにしても飛び火してこなければ良いが。
ドメスティックバイオレンスだなんて疑われた日にはたまったもんじゃない。
ただの同居人で観察対象にそこまで特別な思い入れなどない。
彼女との出会いはネットのメンタル相談の掲示板だった。
僕らは互いの秘密を交換した。
彼女は発作による自傷を、僕は彼女を安心させるための嘘を。
彼女は何も疑わず僕を受け入れた。
だから僕は探求心を満たすために彼女の心に入り込んだ。
共感と同意。自己否定には頷いて適当な体験談。
「以前、同じことを思ったよ。」
自嘲気味に話せば彼女は親近感を抱くだろう。
実際に効果は適面だったようだ。
歳が近いのも幸いしたようで、打ち解けるのに時間はかからなかった。
彼女の生と死の葛藤を見届けられることにゾクゾクした。
こんなとこで第1章終わりって感じで良くね?
いろいろ言いたいことはあるけどさ。
文章全体から漂う変態臭 笑
いやぁ、
不思議。
ただ、やむおえない自傷を傍観する人を書きたかっただけだった。
サイコパスが出来上がった不思議。
あらま、
午前1時になるじゃありませんか。
夕飯、とはもう言わないな。
これじゃいつまで経っても偏頭痛治らんわ。
疲労じゃなくて、
ただの不規則生活習慣です。
文章書いてるとすべてどうでも良くなるんだよなぁ…。
ん、反省?
してない。
文章書いて時間の概念が飛ぶのは、もはや生活習慣。
かすべを日曜日に買って消費期限が月曜日だったのだが、
火曜日の午前1時は月曜日ですよね。
言っていることがわからないとか言っちゃう人は一生、午前1時が来ない呪いにかかると良い!
ちょっと夜更かししたら午前2時になっているんだぜっ!
どうだ、おそろしいだろ!!
睡眠時間減るとか、
怖くて眠れそうにないわ。