憩いの場

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2018.6.16 22:01 [Sat]
痛かった。

えと、まず無事に退院しました。
家落ち着く...。

自分のため、今回の緊急手術の事をまとめる。



実は5月に妊娠してる事がわかりました。
治療を初めて2周期目での妊娠。
彼にも少なからず負担がかかるので、通院はやめて漢方薬で身体を整えようと決意したばかりの時。
驚きと嬉しさで胸がいっぱいだった。

5週に入る頃、産婦人科での初の内診。
赤ちゃんの嚢は確認できたけれど、子宮に水が溜まってると診断。
けれどまれにあること、週数が経てば吸収されるだろうから様子見に。

ただこの頃から不正出血がずっと続いていて、正直不安しかなかった。

ある日の夜、歩いていたらどばっと何かがでてくる感覚が。
下着が染まるほどの真っ赤な血。
翌日速効で病院へ。
私の心配とはよそに心拍の確認もでき一安心。
切迫流産の診断をもらい、仕事もお休みをいただく。

この頃からつわりが始まり、とにかく気持ちが悪い。
立っていることができず家事すらもできない。
1日布団の中、たまに動けたら家事をやる。
貧血もあり、1人で外に出掛ける事が怖くて毎日引きこもり生活。
不正出血は相変わらず。
時折腹痛もあったけれど、子宮が大きくなる痛みだと思っていた。

またある日、血の塊が出てくる気配がありすぐに病院へ。
ちゃんとドクンドクンと心拍が動いている姿を確認。
原因は不明だけれどちゃんと動いているから大丈夫だよ、ただ張り止めの薬出しますとの診断。

出血も腹痛もあったけれど、とにかく赤ちゃんが成長している事だけが私の支えだった。

数日後の夜中、腹痛で目を覚ます。
数十分は耐えていたのだけれど、痛みはまったく治まらないし、吐き気も伴い(実際に吐いた)これはおかしいと思い彼を起こす。
またどばっと鮮血もでてきて、頭真っ白に。

痛みは尋常じゃなく、呼吸も浅くなり、痛い痛いと声に出さないとおかしくなりそうになる。
彼が救急車を呼び、かかりつけの産婦人科へ搬送。
とにかく痛くて痛くてこの辺りから叫び始める。

病院へつき、内診へ。
何をするのも痛くて、迷惑と分かりつつも痛いと叫ぶ。
赤ちゃんの無事を確認。
痛みの原因を探ろうと子宮を押される。
ある場所を押されたら更に激痛が走り、痛い!!と叫ぶ。

捻転、そんな言葉が聞こえた。
原因がわかったのだろう。
けれど個人病院だったため、大学病院へ移動することに。

大学病院についてからは更に痛みが増す。
叫んで叫んで叫びまくり。
それでも応答はできたよ、褒めて。笑
病室へ運ばれ、そこで原因を説明される。

妊娠をきっかけに子宮に溜まった水が大きくなり、卵巣茎捻転を起こしてしまった可能性があるとの事。
緊急手術をしないと卵巣が壊死してしまう。
(この時点でも壊死してる可能性大)
妊娠初期のため全身麻酔による胎児への影響、また出血での流産リスクもあり。
そんな説明がされていたけれど、その時は正直痛みでほとんど覚えてない。

手術の準備があるから今は部屋で待機。
痛くて痛くて早く麻酔で眠らせてほしかった。

そんな時、また出血があるのがわかった。
すぐに先生を呼んで超音波検査。
すると赤ちゃんが下がっているのがわかった。
残念だけど...と先生に言われた。
痛みで頭がおかしくなりそうなのに、さらに追い打ちをかけられた気がした。

本当にダメなの?数時間前まであんなに元気に心拍動いていたのに?

呆然としていると、どぅるんと何か塊が出るのがわかった。

あ、赤ちゃんだ...。

先生を呼んですぐさま確認。
案の定そうだった。
ああ、いなくなったんだ、、、。
今度こそ頭が真っ白に。
彼の顔も見れなかった。
身体も心も痛くて、あの時の事は多分一生忘れないと思う。

それから手術開始までの事はあんまり覚えていない。
気付いた時には手術が終わり、母親も来てくれてた。
母親の顔見たら今まで我慢していた涙が一気に溢れた。

少しずつ少しずつ意識がはっきりとして、彼の顔をやっと見れた。
たくさん泣いた顔してた。
私はただただ痛いと言っていただけ。
けれど彼は色んな選択を迫られたと思う。

術後の経過は順調で、翌日には歩いた。
あと数時間遅れていたら卵巣摘出になっていたそうで。
2回転していたらしい。
そりゃ痛いわけだと納得。



今回の流産は、本当に運が悪かったとしか言えないと言われた。
初期だったから処置のしようがなかった。
胎盤が完成していたらまた結果は違ったかもしれない。

どうして私なんだろう...。
病院って静かだから夜になるとどうしても考えてしまった。
弱い母親でごめんねって何度も思った。
きちんとお腹の中で育てて、産んで、この手で抱きしめたかった。

でも彼が言ってくれた。

激痛に耐えてよく頑張った。
赤ちゃんはまた戻ってくる。
まだどこかで生きてる。
今日からが新しい一歩。

泣いた。
大泣きした。
部屋が個室で良かったって思ったくらい泣いた。


ごめんね、じゃなくて有難うだよ。

母親に言われた言葉。

いつまでも泣いてばかりじゃダメ。
また次に向けて身体を整えないと。
入院中何度も自分に言い聞かせた。

退院後もしばらくはお休みをいただき、まずは体力をつける。
あ、無理しない程度に。

めまぐるしい数日間でした。
手術の事をまとめるつもりが、大半以上が妊娠と流産の事になってしまった。
でも気持ち的にはこっちの方がダメージを受けたので、、、。


また会えると信じて、一日一日を大切にすごそうと思います。
読んでくださった方、有難うございます。

category:日記
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