フォーシズンズホテル【アフタヌーンティー食べ歩記@】



三段の様式美にをして、
食べ巡る時はティータイム
〜フォーシズンズホテル編〜


ダイエット中に食べた気になる為に、スイーツの写真が載ってる本を病的なまでに読みまくった私。
そんな時、アフタヌーンティーと呼ばれる三段ティースタンドのティータイムの写真に一目惚れ。
アフタヌーンティーを巡る旅へと出かける事になったのです――。




「最近の娘は車内でも手をあてずにあくびするから驚いたよ」と苦笑しながら言ったのは行きに私達を運んでくれたタクシーの運転手だった。
一応最近の娘の自分としては、(いやいや、隠すし)とか思いつつ手をあててあくびをひとつ。
気が付けば、前に座った母も大あくび。
まさに午睡日和。
いい天気で、庭園も見える窓際の席に通されて初めてのアフタヌーンティーとしては上々だ。

アフタヌーンティー巡りをしようと決めてから、まずはリーズナブルな所にしようと思った。
しかし、どうやらフォーシズンズホテルは3月から有名な桜アフタヌーンティーに変わるらしい。
シーズンごとに旬の食材を使う為に多くの提供場所は中身が変わる。
それなら変わってしまう前に行かねば!
かくして、私の初アフタヌーンティー体験はフォーシズンズホテルで味わう事になったのである。

フォーシズンズホテルは、入ってすぐのラウンジ『ル・ジャルダン』でアフタヌーンティーを頂く事が出来る。
混むときいて予約しなかった事にビクビクしていたが、2月の平日だからかすんなり着席。(しかも窓際////!!)
頼んだのは、
シーズナルアフタヌーンティー
ダージリン フォーシズンズホテルオリジナルブレンド


まず運ばれてきたのは、薄青と白の色合いとタンポポやオニユリ等の花々が描かれたポットとティーカップ。
ところで『ル ジャルダン』はフランス語で『庭』という意味だそうで。
庭園を見ながら花のカップは、室内にいながら庭にいるかの如く。

オリジナルブレンドのダージリンは、中々私好みで、温められたミルクがダージリンよく合う。
癖がなく、結構甘くて、砂糖なしでもごくごく飲んでしまった。

フォーシズンズから見える椿山荘の庭。
ほんとによく見渡せる席で、庭園の三重の塔を見ながら、中学まで祖父のツテで毎年この庭で行われる蛍狩りに参加していたなー、初めて飛ぶ蛍を見たのはここだったなーと、ついつい昔の事を思い出していたら……
ついに!!!
念願の三段スタンドが運ばれてきた!!!!
あ〜やっぱり、軽食、スコーン、スイーツの三段は美しい!もはや芸術!



(一段目と二段目)

一段目:
・ポークパストラミのサンドウィッチ
・サツマイモ、サルタナレーズン、キャロットのトルティーヤロール
・アボカドのキッシュ
・ローストチキンとブリーチーズのオープンサンド

二段目:
・スコーン(プレーン、チョコレート、ロイヤルミルクティー)


(三段目)

三段目:
・ストベリータルト
・白ワインとオレンジのゼリー
・パッションフルーツガナッシュ
・フィナンシェ



「温かいうちにお召し上がり下さい」という給仕さんの言葉と、「早く食べたい」という気持ちと、「食事する場だしな」という遠慮から写真を撮るのも程々にいざ、アフタヌーンティー!


まずはスコーンから!
一口目は王道にプレーンから。
スコーンにも種類はありますが、ここのはサクサクぽろぽろと崩れやすい。
でもそれでいて口に入れるとずっしりと重く、食べ応えあり。
クロテッドクリームといちげジャムをたっぷりつけて。
個人的にはミルクティー味が一番好き。ほのかに甘くて、そこまで濃くないここのクロテッドクリームにはぴったり。


三段目は後にして、まずは一段目のしょっぱいものから食べたんですがオープンサンド美味しかった!
小さなバケットなのに、バケットからはみ出す程のチーズとチキンがずしっとしててバランスよくおいしい。
薩摩芋大好きな私としては、トルティーヤの真ん中が薩摩芋だった事には歓喜!


最後は三段目のスイーツゾーンに手をのばした。
いい意味で美味しく裏切られたのはガナッシュ!
品書きを先に見ていなかったので、パッションフルーツが入っているとは知らず普通のチョコだと思って食べたら、甘酸っぱい刺激が口中に広がって、さらにチョコの苦みもきてびっくり。
チョコと柑橘系の組み合わせが好きな私には嬉しい驚きでした。
逆にゼリーは思ってたより白ワインが強くて、上品な味だけど私にはまだ早かったかな。
あと、驚いたのはフィナンシェ!
フィナンシェの上に抹茶クリームがのってて、抹茶がそこまで好きじゃない私はそんなに期待せず食べたんですが、これが美味しい!
抹茶が抹茶抹茶(?)してなくて、軽いクリームみたいな感じで下の重いフィナンシェとマッチしてました。


サツマイモ、柑橘、イチゴ……と冬の魅力たっぷりの三段でした。
青空から夕焼けに変わり、真っ暗になるまでのんびりしちゃいました。


夕陽に染まる食べかけのティータイム
全部一口サイズのはずなのに、かなりお腹が膨れました。
事前に調べたらフォーシズンズは少なめで足りないと聞いていたんですが、ぶっちゃけ今日はこれしか食べてません。
変な時間に起きてこれ食べたので一食でした。
遅い時間に起きてもフォーシズンズは18時までやっているので遅くても大丈夫vv

記念すべきアフタヌーンティー第一歩は、暮れゆく景色を見ながらのとても満足なものになったのだった。


◆アフタヌーンティー情報◆◆
フォーシズンズホテル
ロビーラウンジ『ル・ジャルダン』
シーズナルアフタヌーンティー
\3500(サービス料別途)
12:00〜18:00