卒業


終わったんだな、って。

卒業式から一夜明けて家に帰ってきました。
朝から着替えたりバタバタして、とにかく何かをこなしていた感じでしんみりする事もなく、友達とも普通に別れてきました。
そして今、家にひとりぼっちになったら、ものすごくさみしい!
やばい、今が一番さみしいいいいい
すごくさみしい。
もう24時間起きてるし化粧取ってお風呂はいって寝ようと思ったのにさみしさに襲われて何もする気出ない。


本当に卒業しちゃったんだ。

今日は朝早くから袴に着付してもらって、

友達と合流してから全体式へ。
他学部もいるから袴の派手さすごい。

親もいたので友達と一旦別れ、お昼を食べてから学科式。

写真撮ったり聴講ゼミで集まってからドレスに着替え。
私は家が近いから家に一度帰宅して着替え。

学科パーティー

友達と居酒屋&オールでカラオケ

帰宅
といった流れでした。

親と移動したり、一度家に帰っちゃったから皆と移動した時間があまりなくて。
荷物重くても、私も学校で着替えればよかった…。
本当に式続きで、卒業って実感がないまま皆と別れちゃって。
まるで4月になったらまた学校に行けば、連絡しなくても皆に会えるような簡単さで。
全然そんな雰囲気じゃなかったから仕方なかったんだけど、もっと号泣しあえば実感出来たのかな。
もちろん友人関係がこれで終わりってわけじゃないんだけど、それでもさみしい

今もまだ実感してるわけじゃないけど、終わった事は確かで。



私にとって大学生活というのは本当に特別なものでした。

一貫校から外れ友達もリセットされ、高校も中退で深く仲良くなる前に会わなくなって。
それから数年勉強だけの予備校生活になって。
とにかく学生になりたい、学生生活を送れるならどこでもいいって思って。

入学式の日、私みたいなまともにコミュニケーション出来なくなった人間に友達が出来るのか心配しすぎて、行きの電車で貧血になって倒れたり。
それでも大学生活が始まると、嘘みたいに交流の輪が広がっていって。
私の暗い部分を知らない人には本当に理解してもらえなかったけど、そんな当たり前の学生生活が本当に幸せで。
授業の合間にラウンジでお菓子食べながら友達と喋れる事に一々幸せを感じていて。

1、2年は本当にそうやって学生生活を送れてる事に幸せを感じて毎日遊んで。

3年は校舎も変わって、もう学生になれた自覚も出て慣れて。
そんなぬるま湯に使っていたらすれ違いが起こってあんなに行けるだけで幸せとわかっていた学校に行きたくなくなった。
本当は学生の身分で学校に行かない勿体なさを誰よりも知っていたはずなのに。

それが緩和されるのが4年の秋までかかってしまって。私は本当に3年の秋〜4年の秋の学生生活を無駄遣いしてしまった。


授業はどれも好きな分野だから楽しく。
新しい言葉との出会いもいっぱいありました。


たぶんスタートの気持ちが違うから、誰よりも学生生活を噛みしめていた気がします。
院に進む話になった時、私は昔のトラウマからずっと学校というものに固執しているんだと思ってて。教師になりたいわけじゃないけど学生生活を見守る何かになりたい、ずっと学生生活の空気を吸っていたいと思ってて。
それを話したら友達が「私はないな。学校が好きなんじゃなくて、この学年の友達がいる学校が好きだから。皆いなくなったら意味ない」って言われて。
その時、実はその気持ちがわからなくて。
学校ならなんでもいいと思ってた。
でも今ならわかります。この友人関係が学生生活になきゃ駄目なんだって。今更だけど。

私はまだ学校に通うけど、そこに今までのように友達の姿がなければ、それは逆にものすごく辛い事なのかもしれません。


本当にこの大学生活は私が見失ってた友情とか学生生活というものを取り戻してくれて、感謝してもしきれない。
一生背負うと思っていた学歴コンプレックスもなくなって。これはこの学部学科じゃなければ、なくならなかっただろうなと思うし。
嫌な事もあったけど、それより楽しい事の方がいっぱいあった。
記憶の美化なんかじゃなく本当に。

学生生活を満喫するっていうのが入学前からの私の願望で。
だから学生生活以外の例えば仕事・恋・夢、みたいな一般的に頑張ったっていうような事は何一つ頑張らなくて。
それでも学生生活を出来た幸せ、しかも友人関係を築けた上で送る事が出来た幸せは確かで。

1、2年校舎の学バスや皆で陣取ってた文芸棟二階の椅子、ベンチやコンビニ。
お花見したり、落ち葉で遊んだり。
3、4年校舎は一年無駄にしたせいで場所への思い入れは少ないけど、通ったカフェやラウンジ、皆と受けた授業や学芸員室やゼミ室。
なにもかも忘れられません。
最近の旅行も楽しかった。
長崎も、城崎も、軽井沢も。お泊まりも買い物も。


ファミレスやお茶とか本当に数えきれないほど行った。
私の入学前の夢って、学校帰りに友達とファミレスで長居するっていう本当にばかみたいにちっちゃい夢だったんです。
それがもう覚えきれない程行って。

ゼミにも恵まれました。
学外の事を優先する人がほぼいないメンバーだったのでゼミという結束も生まれたんだな、と。


やり切った!といえば嘘になる学生生活で、後悔ばかりで。
最近ももっと早く仲良くなってればみたいな関係が多くて。
やり残した事は本当に多い気がする。

でも、やりたかった事は全部出来たんですよね。

別れを惜しむような卒業式も本当に初めてで。
幼稚園は覚えてないし、小学校は皆そのままだし、中学は逃げるように卒業して、高校は卒業しないで。
もう皆には今までのように会えないのかってそんな事を考えるのも初めてで。
卒業ってこんなに耐えられない物なのに皆今まで何回もしてきたの?


今まさかの一番泣いてる。
皆で本当に泣きあえばよかったな。実感が欲しい。
でも泣くシーンどこにもなかったんだよ。
いつも通りだったじゃん!

化粧も落とさず、ドレスだけ脱いで泣きながら打ってるから、寒いし眠いし。
手紙とかお花もらった。
本当は出会った友達みんに手紙を書きたかったけど、あまりにもここ数日バタバタしたせいで、出来ずに悔しい。



本当に学校が好きでした。
私を学生にしてくれて、これからも続けられる友人関係を作ってくれてありがとう。
こんなに卒業がさみしいものだと知らなくて、それを知る事が出来たのはこの環境だったからで。

四年間本当に幸せでした。