読み返したい作品



ツイッターで自分の人生を変えた漫画TOP5あげろっていうタグとか見ると、私はその中に間違いなく、
・金色のコルダ
・空の食欲魔人
・天然素材で行こう。
・動物のお医者さん
が入ります。
コルダ以外は小学生で出会って以来現在まで何度も読み返してるし(コルダは中学)
あと一点はありすぎて迷う。
そして4つとも白泉社という驚き。
むしろ上にあげたやつと他名作数点以外はりぼんっ子だったはずなのにな。
りぼんからマーガレットとかにいけば違う人生だったかもしれない…。

漫画家5人上げるとしたら、
・川原泉
・麻生みこと
・佐々木倫子
・今市子
は不動ですかね、あとひとり…
あくまでほぼすべての刊行作品を持っていてどれも好きという人に絞るとこの4人。
大事に読み返してる作品となるとまた違うものがランクインしてくるんですが。



で、最近、そんな作品達を久しぶりに一気に読み返しました。
そのひとつが天然素材で行こう。
今やメロディからアフタヌーンまで別紙で活躍するようになった麻生先生…小学生の私の審美眼は間違っていなかった!
世間のニュースで知るよりも先にこの漫画の柱で古田新太もジョニーデップも知った。
柱からも色んな知識を頂きました。
そして昔はこのストーリーをすんなり受け入れてたけどすごくハッピーエンドだけど恋愛としてくっつかない終わりというのは少女漫画的に異例だった気がする。
あと昔からやっぱり同じところで泣くんですね。
感性は変わってないという事でしょうか。
久々に読んで、結末に叫びだしたいような胸がものすごく苦しくなりました。
ハッピーエンドなのに。
大団円だからこそでしょうか。



で、天然素材より前にもう一冊読み返したらまっったく同じ感情に襲われたんですよ。
こっちは小説。
だいすきな北村薫のベッキーさん三部作。
『街の灯』『玻璃の天』『鷺と雪』
小説って実はそんなに読み返したりしないんですが、久しぶりに読み返しました。

そしたら結末数ページで心臓がキュウウウと苦しくなって、泣きたいのに泣けず、ものすごく叫び出したい衝動に駆られました。
知ってるのにこんなにも苦しくなるか…。
その事自体は一文字も書かれていないのに歴史を知ってるから悲しい。

私が予備校時代面白くてしぬほど勉強した日本史は結局受験においてまったくなんの役にも立たなかったけど、もう鷺と雪の結末を理解するためだったと言っても過言ではないね!!!

ネタバレになっちゃうから詳しくは言えないけど、ちょうど鷺と雪関連の所はセンター試験の引っかけでよく出るからしっかり勉強したし。
知らなかったら結末にそんなに寂しさを感じなかったかもしれない。
だけど知ってたからこそより楽しめたんだろうな。

このシリーズは決してつらい話じゃなくて華族の令嬢で勝ち気で楽しい英子お嬢さんが運転手のベッキーさんと日常の謎を解いていく華族がまだいた昭和初期の高級階層のモダンな雰囲気流れるお話なんですが。

ただ2巻辺りからストーリーに直接ではないけど、“時代の足音”的なものを感じてしまうんですね。
楽しい物語なのにそれに気付いてしまうと悲しくなってしまう。


鷺と雪はなんとも言えない中途半端な所でおわってて、しかもそこで三部作は完結されてて。
レビューを読んでると、なんでここで終わり!?というより憤慨する人より、納得出来るけどそれでもこのキャラクター達の続きが読みたかったって人も多く。

私も同じだな〜
このどうしてもやりきれない終わりだからこそいいのかもしれない。
どう考えてもこれからの暗い時代は予期できるし。
ただ、もっとこのキャラクター達を読みたかったっていう感じ!

静かな終わりなのにホロホロ泣けてしまいました。





ん〜〜やっぱり好きな作品は定期的に読み返したいな!
切なく苦しくなる!
もしかしたら、私はそういう傾向の話が好きなのかな…???