剣が君forV◆黒羽実彰



※自分の備忘録の為、各エンディングの粗筋など思い切りネタバレしています。未プレイの方、ご注意下さい。

※また、あくまで個人の感想です。







贖罪の為に斬らないのは共通ルートでなんとなくわかってたので意外な秘密!とかはなかったんですがじんわりするルートでした。

ていうか本当にイラストが!!!綺麗!!!!

あと刀の名前が!それ知ってるー!なやつ!(笑)

そしてエンディングが4つもある事にびっくり。一つ目の荒魂ルートを見たあと慌てて既読スキップで全てみました。
そんなわけで4つのEDの粗筋&感想。
辿り着いたエンディング順に書きます。

◆荒魂(償いの為に剣の道に生きるエンド)
花嫁行列後、たまたま崖から落ちたのをきっかけにまた実彰さんと交流をしだした香夜ちゃん。
ある日、道場破りがあって実彰さんに助太刀を頼む事に。
道場破りの一件で実彰さんが姉の仇とわかったお松ちゃんから仇討ちを申し込まれ、そして何故人を斬らなくなったか、実彰さんの過去を明かされ(まあ共通ルートでなんとなくわかってたけど)…この辺から分岐。
荒魂ルートでは、仇討ち前にお松ちゃんに手紙を書いて実彰さんがいかにお姉さんを斬ってしまった事を悔やんで生きてきたかを事前に伝えます。
だから仇討ちに来て、さっぱりと実彰さんを殺さないと言うお松ちゃん。ちゃんと駿府の親戚に頼んでお墓があるか確認にいってる徹底ぶり。
仇討ちをするかしないかの話なわけだし少しでも判断材料が欲しかったんでしょう。お松ちゃんもエンディングによって行動が変わる子の一人。荒魂では冷静だったかな。
そしてお松ちゃんに赦された事によって、いや赦されてしまったせいで贖いとして人を守るために剣を振るう道を選ぶことになった実彰さん。幕府からの仕事を引き受ける事に。
引き受けた直後、香夜ちゃんの身を案じてもう会わないでくれと言う実彰さん。
そして朝倉宣正事件。荒魂では香夜ちゃん1人で洞窟に行き、捕まりかけた所を実彰さん登場。
鼓方眼達は早々に逃がしてます。さらにこの戦いでバンバン人を斬っちゃう実彰さん。
最初だから攻略も見ずに気にせずに〜とやっていた私ですが、ここの香夜ちゃんの台詞。
香夜(そうか……私は勘違いをしていたんだ。黒羽さんが選んだ道は、決して輝かしい道のりではない。人のために刀を振るうと決めても、人を手にかける痛みはなくならない)

これを見て、あっ、これもしかして幸せなエンディングじゃないやつだ!とようやく気付きました(遅)
赦されて剣の道に戻るまではわりと幸せそうに思えてたので私が実彰さんルートの本質を見えてなかったのかもしれない。
エンディングは江戸を守って満月の日は逢瀬、というわりとハッピーエンドな感じに思えたんですが、後日談がしんどかった。
結局刀を振るい続ける結果、闇の方に引きずられてしまい、更に自分といると危険も増すとわかり今度こそ本当に二度と会わない、どうか幸せに…という結末。
後日談までやると完全にバッドだ!ってなりました(泣)
このエンディングは、香夜ちゃんが実彰さんの剣は人殺しの剣ではなく、人を生かす剣だ、と守られてきた事に尊敬の念すら抱いてるストーリー。

一番最初に辿り着いたエンディングなので正直、私が思い描く実彰さんとのハッピーエンドに一番近かったエンディングでもあります。
私も攻略していく上で、実彰さんの剣の強さが好きだったので、罪を赦され、今度は守るために剣の道を行き二人で江戸で幸せに生きるエンド……を望んだんですが、まさかのそんなエンディングがなかった/(^O^)\
後々、君エンドの方をやって、剣を選ぶ時点で実彰さんは幸せじゃないんだな…と知りました。
私の思い描いたハッピーエンドと、実彰さんというキャラの本質が全く違っていた!
そんなわけで、荒魂エンドは私的にはとても惜し〜い結末でした。
一番最初にやるルートって、前章含め、スキップ使わずにじっくり読める唯一のルートだから思い入れもあるしわりと好きな結末になっちゃうんだよね。
幕府の仕事請け負いつつさ、一緒に幸せには無理でしたか…泣
やっぱり真っすぐな実彰さんらしい結末でもありました。



◆幸魂(剣を捨て、故郷を捨て、信仰と共に切支丹の隠れ里で幸せな家庭エンド)
つらい結末を見たので次は幸せなやつ見よ…と幸魂を高めていきました。

前回と違って絶対仇討ちを果たしたいと感情的なお松ちゃん。今度は香夜ちゃんは手紙で釈明をせず、神社に呼び出して話をして泣きじゃくる二人。
荒魂よりお松ちゃんのお姉さんの話が詳しく語られました。そして実彰さんの過去も詳しく。スチル出たー!
朝倉宣正事件は数珠丸の光に導かれ、二人一緒に洞窟へ。
すでに逃げようとしている鼓方眼、七重、長七郎に助太刀。このルートでは全部峰打ちなんだよなぁ。
結末は香夜ちゃんのお父さんの再婚話もきっかけに、香夜ちゃんが実彰さんと共に行く事を決め、二人で隠れ切支丹の里まで旅し、そこで幸せに暮らす、というもの。

このエンディングは、香夜ちゃんが実彰さんの出生に触れ、信仰を両親の気配のするものだと慈しむ実彰さんに寄り添うストーリー。

恐らく実彰さんエンドの中で最もハッピーなもの?かな。
実は私遙か3での将臣君楽園エンドとか九郎さんモンゴルエンドもそうなんだけど、新天地で暮らすエンドがあまり好きでなくて…!!
まあ少数派だとは思うんですが。なんとなく、現状のしがらみを置いて逃げてしまったように感じて…。(例えば九郎さんの恋愛エンドは九郎さんは逃避行だけど望美からすれば故郷に帰るものだから好き)
たぶん香夜ちゃんが父様の再婚あるから、と江戸を捨てる感じなのかひっかかってしまうのかなー。
でも後日談まで読むと父様に手紙書いてるし、やっぱりこのエンドはハッピーエンドですな、幸せになって…と思いました。後日談めっちゃほっこり!
隠れ切支丹ゆえの、剣の道に疲弊していた実彰さんゆえの、掴んだ幸せがこの形なんだと思う。
実彰さん√に出てきた人々同様に実彰さんの剣の腕もったいない!と私が思ってしまったから引っ掛かっちゃうだけで、全エンド見るとやっぱりこのエンドが実彰さんの望むものかなーと。

人物詳細ボイスの願いが叶うならで、いつか父親に会いにイスパニアに行きたいと行っていたので異国に二人で行くストーリーも見てみたくなりました。



◆奇魂(救われた命を、救ってくれた最愛の人を守る為に捧げる殉死エンド)

洞窟までのストーリーはだいたい剣√で荒魂と一緒。
洞窟では天下五剣の使い手+生け贄の生娘の条件が二組揃ってしまった為に、鼓様と実彰さんが剣を交える事に。
その最中に七重を朝倉が突き飛ばし、実彰さんは振り避けられたけど鼓様は斬ってしまい、七重を助けるため香夜ちゃんが二人を伴って外へ。残った実彰さんが命をかけて全身全霊賭して孔魔壇を封じる。
そして実彰さんの住んでいた庵に鼓様と七重が住み、香夜ちゃんは実彰さんの遺品である十字架にこっそり祈りながら実彰さんの帰りを待つという結末。

このエンディングは、香夜ちゃんが実彰さんの剣筋に憧れ惚れ込んで、その剣の腕を生かして欲しいと思ってしまったがゆえに実彰さんも役目を果たすストーリー。

やっぱり実彰さんに剣の道を求めると、そこに幸せな結末はないのか…!泣
実彰さんからしたら生きる術として身につけた剣の道なだけで、穏やかな平穏が望みなんだよね。

完全にバッド……だけれども、最も後日談が綺麗にまとまっていたエンディングだとも思います。
実彰さん亡き後、これ後日談どうなるのかなー?と思ったらハバキちゃん!!
そうきましたかー。泣き暮らす香夜ちゃんの手元に孫六兼元とハバキちゃん!
ハバキちゃんに後を託す時の、死に場所を探していたけど今こんなにも彼女と生きていたいって実彰さんがつらかった。
でもハバキちゃんがいてくれた事で、お互い託された事によって救われたんだな、と泣けました。
プレイヤー側にも救いをくれた後日談でした。



◆和魂(剣を捨て、江戸で安寧に暮らす料理茶屋エンド)

辛いものの最後にとっておいた和魂エンド!個人的にこの四つのエンドの中で一番好みではないやつです。

途中までは君√なので大体幸魂と一緒。
山中で逃げている最中の鼓、七重、長七郎に会って共闘する。(なぜか七重さんと張り合ったりする笑)
無事朝倉の陰謀を阻止した後、このまま見逃してくれという鼓様たちに、香夜ちゃんの案で、鼓様を幕府に紹介して長七郎様や七重の身も保証。
そしてお役目から解放された実彰さんは香夜ちゃんのお店でお婿さんとして料理を振る舞う…という結末。

このエンディングは、香夜ちゃんが穏やかな日常の中で人並みの幸せを得るストーリー。


いやーーー、後日談のらぶらぶっぷりとかはほのぼのするんですけどね!
実彰さんが所帯染みてしまったのがつらい!泣笑
このエンドも贖罪から、大典太の役目から解放された幸せなエンドなはずなんですが、私はやっぱり凛とした実彰さんが好き派。
料理茶屋で幸せそうな香夜ちゃんは最高なんですが。


◆総評
そんなわけで好きなエンドとしては、まんまプレイ順の荒魂(途中まで)≧幸魂>奇魂>和魂でした。
荒魂と幸魂の足したようなエンディングあればなー!
剣を捨てず、生かす為の剣の道をやりつつ切り支丹の里で幸せに……欲張りすぎなのかな。
まさかの私の理想と、実彰さんの望むものが違う…という事がありましたが、凛として強く優しい実彰さんよかったです。
罪に寄り添い、剣の腕に魅せられる香夜ちゃんもよかった。

実彰さんルート、なによりもよかったのが、実彰さんの「香夜さん」呼び!!!!
名前+さん呼び好きなので最高でした。


次はパッケージで対になってたり、実彰さんルートにも結構絡んできた縁行こうと思います。