「…あっ…あれ…？ここは…？」


激しい頭痛と胃の不快感で目が覚めた。
辺りを見渡すと知らない風景。

私はそんな知らない風景の、知らないベッドで横になっていた。


「おはよう。」


声に気が付きふと目をやると
彼がソファーに座って煙草を吸っていた。


…ああ。

思い出してきた。


私は昨夜、彼とデートしていたんだ…
居酒屋行ってカラオケ行って…
私、ものすごい緊張していたから、お酒をたくさん飲んだんだよね。

そうして酔っ払ってホテル入ったんだ。


ここは、ホテルだ。


飲み過ぎたせいで気持ちが悪い。
フラフラな状態で起き上がると
自分が裸な事に気が付いた。


あれ…パンツは……


彼の座っているソファーの横に…


布団で体を隠しながら恥ずかし毛に下着を取る。


彼「え、恥ずかしいの？今まで全裸で寝てたじゃん。俺見てたしｗ」

私「ええっ！人が寝てる隙に裸見たの？！」

彼「だって布団蹴飛ばして大の字で寝てたら視界に入っちゃうだろｗ」


うっ…(´Д｀;)


まだ数回しかデートしていない私達…
ドキドキしまくっていた筈なのに…私ったら飲み過ぎて裸体を露にしてしまうとは…しかも大の字で。

更に彼は、私が聞きたくもないこんな事まで言ってきた。






「あーそうそう。
さっき寝っ屁してたよ。俺の顔の前で。」


彼の正直な所、好きだけど
それは言う必要ねーと思うんです(。；ω；。)
いえ、屁こいた私が悪うございますね、酔っ払った私が悪うございますね…


二日酔いと自分の失態を悔やみながらホテルを後にしたあの夏の日の2003。ぐらい。


　






・・・・