01:54 2018/11/18


サスペンス度 ★★★★★
ハラハラ度 ★★★★★
ほのぼの度 ★★★☆☆

公開年:2010年
監督:和泉 聖治
脚本:輿水 泰博
音楽:池 頼広
配給:東映
出演者:水谷 豊、及川 光博、 小西 真奈美、小澤 征悦他

警視庁本部にて、突如籠城事件が発生。内村完爾刑事部長(片桐竜次)を含む警察各部の幹部12名が人質となり、庁内は騒然となった。だが、籠城犯は何かを要求する事もなく、ただ時間だけが過ぎて行くのみの状態に。そんな折、事件に逸早く気付いた特命係の杉下右京警部(水谷豊)は神戸尊警部補(及川光博)と共に、鑑識の米沢守(六角精児)、経理の陣川公平警部補(原田龍二)の協力を得てとある奇策に出る。その奇策が功を奏し、籠城犯の正体が元組織犯罪対策課の刑事・八重樫哲也(小澤征悦)だと判明するも、現場の会議室に機動隊が強行突入。八重樫が射殺されるという形で終結する。幹部達は事件のあらましについて一様に閉口しており、警視庁幹部はそれを正当防衛で処理しようとしていたものの、八重樫が籠城犯となった動機は有耶無耶のままだった。疑問を抱いた右京と尊は独自に捜査へ乗り出し、その真相が7年前に起きた事件と、警視庁公安部を裏で操る『影の管理官』絡みである事を明らかにする。だが、結末は予想外の展開に。

ドラマ版とはまた異なった緊迫感と、一瞬も目が離せなくなるような展開の連続が圧巻の一作。特命係や角田課長率いる組織犯罪対策課、トリオ・ザ・捜一(伊丹憲一巡査部長、三浦信輔巡査部長、芹沢慶二巡査)等お馴染みの出演陣は勿論、ゲスト出演された俳優陣も実に豪華で『相棒』をよく知らない方も楽しめるであろう内容になっている。また音楽の美しさが秀逸で、『終わりの始まり ー劇場版II バージョンー』は個人的にお薦めしたい一曲。水谷豊氏扮する杉下警部の華麗な動作も要注目。





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