Oct27::日常
 読了

蜜蜂と遠雷、
原作読了した。

話題:読書

映画見て原作読みたくなったけど、
読んで正解のパターンね。
ユリゴコロ以来かな?

恩田陸さんは六番目の小夜子を
NHKのドラマで見てて、
好きだなーと思ってた作家さんだけど、
ずっと未読だったの。

カジュアルな文体で飾り気ないのに、
比喩と表現が的確に心を掴んで、
ほんと何でもないシーン(主に音楽の描写)で
何度か泣いた。

芥川賞傾向の作家さんの構文は、
しち難しいことが多かったりする。
コンビニの女はよきだったけど、
やっぱり長いしくどい印象が強い。

恩田さんはセンテンスが長すぎず短すぎず。
かつ、
独白調が多いから口語文だし、
さらっとしてるように見せかけて濃密。
文章と文章の間な。

スタバのフラペチーノみたいな
殺人的甘さじゃなく、
もったりはするけど後味良く、
余韻も程よい感じ。
て言ったらいいのかな。

夜のピクニックはよく、
書評でもオススメされてるから、
十二国記3、4を読み終わったら考えよ。

私はどちらかというと、
小野不由美とか京極夏彦の文体が好みで、
(近代作家だと誰だろう…泉鏡花一門あたり?)
The 日本語が好物だったんだけど。
恩田陸の文体も読みやすさで好き。

小野不由美も京極夏彦も、
恐らくは民俗学かじってるはずなのよ。
京極夏彦は柳田国男の
遠野物語remixしてるから、
もう間違いないんだけど。

そういう古典に精通した土壌の文章がね、
いかにも雰囲気があって好きなんだけど。

2人はホラー作家でもあるからね。
小野不由美の残穢はマジで怖かった。
あんなに読後感悪い本は他にない。
(オチたのにオチてない歯切れの悪さ、
とかではない)

このところ読書三昧で充実してる。
十二国記のあと、
読みたいのが今のとこないんだけどね。

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