花を、蜜を、求める誰もが、今宵もこの街へ押し寄せて来るの。

(荊は蝶を囚えて血を纏う)
あかいばらとちょうのはね
月を渡りて御越し下さい
斯くて春はやって来た
想いは心に寄生する
しっているくせに
恋の涙は海の蒼
僕は恋の囚人
果てる白昼
花蜜地帯

転生蜜語
消える宇宙
私と彼と密室
願いとは人の夢
わからないままで
春風は君を奪い去る
私は確かに此処にいた
御霊を喰らいし彼の慕情
言葉が枯れたら種を植えて
(再び言葉を育てましょう)

私のために在った貴方の甘い言葉も、廻り廻って誰かのもとへ。






【花蜜地帯】
⇒自作四字熟語です。
読み方は『かみつちたい』
「花蜜」は文字通り、花の蜜のことです。

【転生蜜語】
⇒自作四字熟語です。
読み方は『てんせいみつご』
「蜜語」は恋人同士が言い合うような、甘い言葉のこと。

上下の長文は、自作四字熟語の説明的なもの。


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