WAを全部集めているんだけど、中々見つからない。友達のを借りて読むけれど、いつかは返さないといけない。
てか、田舎だから無いのか!?
田舎だからって馬鹿にすんなよ!今話題のステ*オポ*ーだってここの出身なんだ!!
変な喚きでスイマセン。
…ほんとになんで無いんだぁ!!!
もう死にたい。
…嘘です。集めるまでは死にません。一応、ネットで買いたいが…両親が受け取ったら何が起こるか……
早く近くの書店、入れてくれないかなぁ…
…勉強がんばるか。←勉強中
「なんだこれ?」
その一言で、悲劇は始まる。
バタバタと、煩い足音が寺院内で響く。
その騒音に三蔵は眉間に皺を寄せた。想像はつくが、半年前に拾った大食らいの餓鬼だろう。
今度はなにを持ち込んでくんだ……
自分の名前以外覚えていない、という子供は色々な物に興味を持ち、あれは何だ、これは何だ、と執拗に聞いてくる。
はっきり言って、面倒臭い。
「さんぞー!」
バタン、と盛大な音を立てて扉を開けた餓鬼、基悟空は目を輝かせて言った。
「これ、世話する!」
(今度は生き物か…)
これ、と指したものは悟空の腕の中に居た。
「…何を拾った」
「………小鳥」
腕の中の小鳥を見ると、羽の付け根の方が、出血していた。
「捨てて来い」
俺の低い声に肩を震わせたが、そいつは顔を上げて言い切った。
「…やだ!」
怒鳴ってやろうと息を吸い込んだが、そいつの間抜けな顔を見て、失せた。
「だって…だって、羽が治らないと飛べないだろ!自分のとこに帰れないじゃんか…!」
あまりにも間抜けな顔で言うから、
「…俺は世話しないからな」
許してやった。
「…うん!」
小鳥に笑いかけながら、悟空はよかったな!と嬉しそうにしていた。
「でも、どうやって治すんだ?」
「さあな」
俺の返答に悟空が言い募ろうとした時、ドアが開いた。
「こちらに生臭坊主は居ますかー?」
「三蔵、報告しに来ましたよ」
八戒とゴキブリだった。
「…八戒!」
悟空はまるで八戒が救世主だというように、八戒に飛び付く。器用に小鳥を押し潰さないように。
「どうしたんです?」
八戒は悟空の泣きそうな声に目を丸くしたが、すぐにいつもの顔に戻り尋ねた。
「治して!」
「はい?」
玩具か何かと思い、悟空の腕の中を見ると、小鳥だった。
「子猿ちゃんはまた、なーに拾ってきたんだ?」
「こいつ、怪我してんだ!」
「無視かい」
「なぁ、治せる!?親鳥が心配してんだ!」
「落ち着いて下さい。見た限り、怪我は軽そうなので安心して下さい」
「ほ、ほんと!?」
「えぇ」
笑ったり、泣きそうになったり忙しい奴。悟浄は胸中で洩らした。
「だったら早く治せ。猿が煩くて耳が痛い」
「猿じゃない!」
子猿ちゃんはきゃんきゃん喚くが、三蔵は素知らぬ顔。つーか三蔵の奴、機嫌悪いなオイ。
八戒も察し、すぐにいつもの腹黒…爽やかな笑顔で三蔵に向き直った。(因みに小鳥を気功で治しながら)
「大人の嫉妬は醜いですよねぇ、三蔵」
「…あぁ?」
「あ、なるほどね。三蔵様ってば可愛い〜」
「黙れ。ゴキブリ」
「んだと!!」
悟空は小鳥に一生懸命。
大人二人はいつもの如く、喧嘩。
八戒は傍観し笑っているだけである。
小鳥を治してくれた救世主は、悟空の花のような満面の笑みでお礼を言われていいとこ取り。
(さぁ、悟空。おやつでも食べますか)(うん!でも、ありがとうな!八戒)(いえ、僕は当然のことをしたまでです)
((…あの野郎…!))
俺には似合わない重厚な机の上に、書類の山が連なっている。
アンデス山脈かヒマラヤ山脈くらいにはあるかなぁ。
そういや、地理でアパラチア山脈とか習ったような…つか、今頃になっても覚えてるよ。俺って天才?
「いや、馬鹿だな」
俺の思考にツッコミ入れるなよ。てか、失礼だな。
「…リボーン…」
「あぁ?いい面してんじゃねぇか、ツナ」
「まぁね」
「…死ね」
がんっがんっ!
「ちょっ!ぉわ!発砲すんなよ!!」
「んな面で出迎えるたぁ、いい度胸してんなぁ。普通は"おかえりなさい、ダーリン"ってキスの一つや二つ…「普通じゃないし」
黙ってればカッコイイのに、口を開けば変態用語が出るんだから、残念だな。
「ほぉ…んな事考えてやがんのか」
「読むなよ!」
ほんと、残念。
「で、仕事は終わったんだ?」
「まぁな」
「…結構組まれてたよね?早くない?」
「お前がそろそろ辛いだろうと思ってな」
「……は?」
ツナは無自覚だが、俺が長期の仕事になると精神状態が不安定になる。
その中で厄介なのが、
欲求不満。
俺が開発しちまったせいで、まぁ、いい感じになった。
それを周りに撒き散らすから、厄介という訳だ。
「酷い隈も、だな」
「…昨日は寝付きが悪かっただけだよ」
「ふん…嘘もまともに吐けねぇなら、眠れ」
「やだ」
「あ?」
「…だって」
ツナは書類を睨みながら、口を開け閉めしてる。言いたい事があるならはっきり言いやがれ。
俺の目を窺いながらツナは渋々、口を開いた。
「だって…起きたら、お前、いつも居ないじゃん」
「俺の仕事組んでんのはお前だろ」
「そうだけど、…見送り、したいし…」
ツナは不安なんだろう。
待つ、という事がどんなに辛いのか、俺には解らないが、そんなのを気にするツナはギリギリの状態だと思う。
ツナが顔を赤くして、うつ向く。…何処の乙女だ。可愛いが。
「…出掛けんぞ」
「へ?何処に…?」
「俺は明日まで休みだ。だから早く終わらしたんだよ」
「ぇ?そうなの?」
「カフェでも連れてってやる。その替わり、明日は寝ろ。熱い見送りも込み、だ」
「あ、熱くないっての!で、でも…ほんとに見送りさせてくれんの?」
「俺を誰だと思ってる」
「…リボーン」
「旦那様、だろ」
むかつくけど、今日と明日は一緒に居られるんだ。そう思うと、嬉しくなる。…俺は乙女か…
「おら、行くぞ」
「ぅ、うん!」
ご注文をどうぞ。
(ぇえと…)(エスプレッソ)(と、ラテで)
おとん、おかんと喧嘩しました。
おかんがおとんに、
『ほら!ケツ、蹴るのよ!』
と私のケツを尻目に囁くのです。
で、おとんも興じてメガトンキック。めちゃ入りましたよ。
『なにすんだ!』
マジギレ。
そりゃ、キレますよ。突然、無防備な自分に蹴り入れられたら。
そんな訳で二人をシカト中。
馬鹿らしいと思うとかもしれませんが、これ、滅茶苦茶痛いんですよ。不意打ちもあって、クリーンヒットです。
(何処がとは言いません)
あぁ、痛ぇ。痔ってこんなんなのか?だったら一生なりたくない。
では、痛みに耐えながら眠ります。
おやすみなさい。良い夢を!
「あれ?鴇、眼鏡は?」
俺達双子は、顔も背も同じ。でも性格は正反対。
鴇は、一言で言うと、大人しい。余り、他人と関わろうとしないし、休憩時間もぼーっとしてる。
俺はそこそこ友達もいるし、人付き合いは良い方だ。
ただ、俺の孤独を解っているのは、
鴇だけ。
「…………壊れた」
「なんで」
なんか、説明すんのが滅茶苦茶めんどそうなんだけど…鴇さん。
「…落ちたから」
「その経緯を聞いてんだけど」
「…」
「鴇ー」
「…」
「鴇さーん?」
「…」
強情め。
「鴇」
俺がほんの少し、強く言うと、諦めたように白状した。お仕置きが嫌なんだなぁ…。
「なんか、呼ばれて、喧嘩吹っ掛けられた。から、やり返した」
「あんなの無視すれば?鴇が強いから羨ましいんだよ」
「…」
…鴇は負けん気も強いからなぁ。
売られた喧嘩は買う、っていうのもウチの家訓だし。(父さんがそういう性格なだけだけど)
「ていうか、見える?」
「…あまり」
乱視も入ってるから余計に見えないんだろう。
コンタクトも持ってないし。
こんなんで授業できんの?
と、言うより、鴇が眼鏡を外したとこを誰にも見られたくないだけ。
だって、眼鏡外した鴇は可愛いって!
「…鴫」
「ん?」
「声に出てる」
「えへへ」
で、結局。
「ぇ、鴇くん!?」
「感じ変わんな、おい」
「やっぱ、鴫くんと似てるね!」
教室に入った途端、これだ。密かに鴇を見てた奴等も、騒ぎに乗じて鴇に喋ってるし。
「…ぁ、おい」
鴇は人と群れるのを初めて経験したから、戸惑ってる。
あ、助けろって言ってる。口には出してないけど。
「…ほらほら、鴇が困ってるでしょー。良い子の皆さんは教室に帰りましょうねー」
なにそれぇ、なんて黄色い声が聞こえるけど、そんな事より早く帰れっての。
「…鴫、」
「鴇は早く眼鏡買いなね。色々大変だし」
「あぁ…」
(俺は鴫を宥めるのが大変だ…)
その後も、帰宅するまで鴇はいろんな奴に声を掛けられた。
鴇の困ってる顔を見るのは好きだけど、俺が関わっていないんだから、それは不本意だ。
だから、早く眼鏡買いなよ。鴇!
(でもお仕置きはしなきゃね)(なんで)(眼鏡、鴇のせいでもあるから)
(無茶苦茶だろ…)
(これから、そんな風になるけどね)