『THE SHAWSHANK REDEMPTION』
*1994年
*アメリカ
*ヒューマンドラマ
*143分
*監督:フランク・ダラボン
*原作:スティーヴン・キング
*出演:ティム・ロビンス
モーガン・フリーマン
*評価
★★★★★★★★★☆
[10/8点]
【ストーリー】
妻とその愛人殺しの容疑で終身刑の判決を受け、無実の罪でショーシャンク刑務所送りとなった元・銀行家のアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、初めは戸惑いつつも、決して希望を捨てず、古株の囚人レッドことエリス・ボイド・レディング(モーガン・フリーマン)などと心通わせながら、自由を得られる明日を信じ続ける。
そして数十年の歳月が流れたとき、アンディは、ついに冤罪を晴らす重要な証拠に辿り着くのだが・・・・・・。
原作は、スティーヴン・キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』。冤罪によって投獄された銀行家が、腐敗した刑務所で希望を持ち続けて生き抜く姿を描いた珠玉の感動作。
物静かで穏やかだが、内面に強い意思を持ち続ける青年アンディに『ミスティック・リバー』のティム・ロビンス、その友人レッドに『最高の人生の見つけ方』のモーガン・フリーマン。監督は、『マジェスティック』を手掛けたフランク・ダラボンが務めた。
【感想】
“言わずと知れた名作中の名作”と言われていた作品だが、実際に観てみた印象は、少し妙な違和感があった。
なんか泣けなかった。
DVDのジャケットにもある、男が雨のなか、天に腕を広げ仰ぎ見ている画。幾度となく見掛けた、その画から想像していたストーリーの域を出なかったというのは大きい。
人生の不条理に、完全犯罪でもって報いたアンディ。
冤罪だとしても、冒頭、確かに拳銃を用意したほどの“殺意”は抱いていたという事実。
アンディにとっての希望が、もしも脱獄以外だったら・・・。
人間模様と悪意とカタルシスはいい。でも生きる喜びを問うのなら、脱獄を答えにしてほしくなかった。
それでも、おもしろかったんだけどね。
おしまい。