ぽてころな日々

お正月は昔は好きでした。
前日は家族で大掃除。大晦日から母がおせちの準備、くりきんとん係りになることが多いので蒸かした芋を犬とつまみぐいしながら、やったり。お正月は遅めに起きてもちをやき、お重につめて。この日だけはテレビのある和室で皆でお昼に近いご飯を食べる。食べ終わる頃に年賀状が来てわくわくしたりしながら、仕分けをするのが好きだった。

でも結婚してから変わった。
実家には帰れず、相手の両親のところに行く。強制的に。ただでさえ、苦手なのにご飯を一緒にしてしばらくいなければならない。あいさつだけで済ますならともかく、何時間もいてそうしないといけない。気を遣いながら無理矢理ご飯を食べてなにが面白いんだろう。気を遣うということそのものが脳のプログラムから欠損しているから努力しても苦手だし苦痛にしか感じない。
そして、今年は兄弟が来るときいて、私の気持ちは完全に閉じた。気を遣いながら複数の人間を相手にするのが具合を悪くしてから極端に出来なくなった。しかも、赤ちゃんもいる。音に過敏だから、鳴き声がやたらと頭に響いて心がぐちゃぐちゃになる。頭痛がする。

だから、今日は家に立てこもった。もうやになった。

自分はただ、彼さんだけと一緒にゆっくり気兼ねなく過ごしたかった。誰にも関わらず静かに。

お正月が苦しい。