雑記帳。
(´-`).。oO(という名の生存確認場です)
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「よくよく考えてみるとロクサスって俺とリクの子供みたいなもんだよなー」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………は?」

「そこまで返事溜めるようなことかなー?」

「いや……え?どう……ん?どういうことだ?」

「こ、ここまでうろたえるリクも無茶苦茶レアだなぁ……」

「あいつが?俺とお前の?……子供?」

「うん。みたいなものかなーって話だけど」

「まずお前も俺も男だろ」

「そこはさすがに俺も思ったけど一回諦めて考えてみたら楽になったから……」

「諦めるなよ話の根本に一番関わる部分だろ」

「そ、それくらい大事なことなんだよ!!とにかく聞いてよ俺の話を!!」

「分かった、俺を納得させられるだけの話をできるものならきちんとしてみせろ」

「してみせるぞー!!ほら、俺って一度ハートレスになっただろ?それって俺にもなんらかの負の感情があったってことだろ?」

「闇か。程度の差はあっても、プリンセス以外誰にでもあるものだからな」

「それでさ、昔の俺のそういう感情って、こう言うのもあれなんだけど……大体がリク関連だったんだよな。小さい時からずっとリクとの勝負に負けてばっかりで、周りにもリクと比べられてばっかりで……リクに対して悔しい、むかつく、って思ったりしててさ。あ、もちろん嫌いとかじゃないからな!!そこは信じて!!」

「分かってる。それで?」

「でもそれが、あの頃の俺にとっての闇、だったんじゃないかなって……ここからが本題なんだけど、ノーバディってハートレスにならないと生まれないだろ?そのためのハートレスは心に闇がないと生まれない。つまり」

「ちょっと一回止めてくれないか」

「?なに?」

「お前の言いたいことが大体分かってきたから受け止める心の準備をさせてくれ」

「いいけど……別にそこまで構えなくても……」

「……ふー……」

「もういい?早く話さないとどこまで喋ったか忘れそうなんだよ!!」

「あぁ……続けてくれ」

「えーっとつまり、そうやって順番に考えていくと、リクのせい……ってほどでもないけど、リクが関係してロクサスが生まれたような気がするんだよな。リクが俺にそういう感情の種を植えつけて、俺がそれを内側で育てて、結果的にロクサスを生み出したっていうか」

「とりあえず種とか言うな……」

「それに闇の海岸でも言ったけど、悔しさの他にやっぱり憧れとかもあってさ。リクみたいになりたい、あんなふうになれたらな、って思ってたんだよな。そのせいかな、ロクサスって俺よりリクに似てるような気がするんだ。しっかりしてるところとか、陰のあるところとか……きっと俺じゃなくて俺の中のリクに似たんだなー、って思って」

「…………」

「そんな感じでロクサスは俺たちの影響をかなり受けてるし、俺たちの子供のような存在ってことになったりするんじゃないかなーって思ったりしたんだけど……どう?」

「…………」

「な、なんか汗すごいけど大丈夫か?」

「……俺は……」

「うん?」

「あいつに厳しく接しすぎていたのかもしれないな……」

「わー、リク急にお父さんみたいだなー!!」

「言われてみるとあいつの抱える光と闇……黄昏には俺と通じるものがある……お前を早く目覚めさせるのと自分自身の闇に手一杯だったといえ、先人の俺がもう少し優しく諭してやっていれば……あいつもあそこまで投げやりになっていなかったかもしれない……」

「大丈夫だって、リクのそういうところはロクサスにもちゃんと伝わってるよ!!絶対ちゃんと分かってくれてるから大丈夫!!ロクサスを信じようよ!!」

「お前はお前で母親みたいなこと言ってるぞ」

「とにかく納得してもらえてなによりだ!!俺にしては色々と考えた甲斐があった!!」

「そうか、お前には似ていないと思っていたが、俺に似ているのか……いや、俺に似たのか……男の子供は父親に似ると言うしな……だとしたらあいつが可哀相でならないな……悪いことをした……」

「そんなに後ろ向きにならなくても!!見た目はまぁ、俺たちのどっちとも似てないし……多分そこはなにか別の影響があるんだろうけどさ」

「……お前まさか他の奴の」

「ん?どうかした?」

「いや……泥沼的思考に陥るところだった。危なかった」

「よ、よく分かんないけど、よかった?」

「それ以上にお前がどういう意図を以てこの話をしているのかについての返答次第で今後の俺の態度が大きく左右されることになるんだが」

「つまり!!ロクサスは俺だけじゃなくて、リクとも繋がってるんだよ!!子供、は言いすぎだろうけど!!俺たちにとっては身内みたいなものなんだから、次に会えたら俺たちでたくさん優しくしてあげようなってことが言いたかったんだ!!」

「なるほど。おそらく本人はかなり嫌がりそうだけどな」

「もしも現実でロクサスに会えたらさ、一緒に暮らせたらなって思ってるんだ。俺にとっては他人じゃないし、会ったことが少ない分たくさん話してみたいから。あ、なんならリクも一緒に暮らしちゃう?なんて……」

「将来へ向けての貯蓄は任せろ。生活費くらいならいくらでも賄える」

「おぉ、さすが頼もしいなマスター!!冗談のつもりだったんだけどな!!」

「安心しろ。元々お前がハートレスになったのは闇に呑まれた俺の所業に非がある。もしそうなった場合お前にあいつを生ませた責任は必ず取る」

「やー、そこまでは俺も求めてないけど……でもそうなったら毎日楽しそうだなー!!」

「三人家族か……悪くないな」

「でもこれでいったらナミネは俺とリクとカイリの子供みたいなもんだよなってことになるよなー、生んだのは俺で」

「実に複雑な家庭になりそうだ」







おまけ↓
お子さん呼びました




「……あれ……俺、なんで現実に……」

「ロクサスーッ!!」

「うわっ!?そ、ソラ!?」

「急に抱きついてやるな。困惑してるだろ」

「リク……!?なんだよこれ、どうなってるんだ!?」

「この形式では深く考えないほうがいい。疲れるだけだ」

「つまり……俺が存在しても問題ない場所ってことか?」

「さすが話が早いな」

「そういうのもそっちに似たのかなー……あれ、もしかして俺に似てるところのほうが少ない!?」

「なぁ、わけが分からないんだけど……結局なんで俺はここにいるんだ?」

「うん、発端はロクサスが俺とリクの子供みたいなものかなっていう話だったんだけど」

「…………は?」

「ほら!!ほら反応一緒だ!!やっぱりリクに似てるんだよ!!」

「顔立ちはどことなくお前に似てる気がするけどな」

「なんの会話だよ!?俺が、お前らの……子供!?た、たしかに俺はソラのノーバディだけど!!でも子供ではないだろ!!というかリクは絶対に関係ないだろ!!……それ以前に男同士の子供っておかしいだろ!!」

「ほらほらほらー!!最後もリクとおんなじこと言ってるじゃん!!」

「そこは同じというより誰もが普通に思う共通の疑問だろうな」

「どうやったらそんなおかしな流れになるんだよ、納得できるわけないだろ!!」

「それがなんやかんやでああなってそうなってこうなったんじゃないかなーって話で……」

「……嘘、だろ……」

「納得してしまったか」

「するわけないだろ!!そんな、なんで俺が、お前と似てるだなんて!!」

「嫌だろうな。俺も悪かったと思っているくらいだ。本当にすまない」

「あ、謝るなよ事実みたいになるから!!そこはせめて否定してくれよ!!」

「リクに似てるのって言うほど悪いことじゃないと思うけどなー。闇に堕ちたり根に持ったりするところもあるけど、それ以上にかっこいいから!!他にも常に冷静で大人びてるし頭もよくて色々考えてくれてるしいざって時の行動力もすごいし逞しくて頼りがいもあるし!!あれ、これ前にもどこかで言った?うんだからいいことだよ!!気にしない気にしない!!」

「……もしかして俺こんなノロケを聞くためだけに呼ばれたのか?あんまりだ……」

「ロクサス」

「な、なんだよ」

「あまり母さんを困らせるんじゃないぞ」

「リクお父さん系の台詞すごい似合うよなー」

「冗談のつもりなのか?つまらないんだよッ!!」

「…………」

「ちょ、なに無言で俺の頭撫でてるんだよ!!気持ち悪い!!やめろってば!!」

「親の気分でも味わえるかと……こういうものか」

「もういい、俺帰る!!ソラの中に!!二度とこんなことで呼ぶなよ!!」

「胎内回帰か」

「うるさいないちいち!!」

「あっまって今アクセル呼んでくるから!!アクセルーロクサス帰っちゃうよー!!」

「いい、いいって呼ばなくて!!もう帰るから会わない!!こんな話で会いたくない!!」

「駄目だってばこんな話でもせっかく出てこれたんだから!!アクセル早くーロクサスがー!!」

「お節介な母親と思春期の息子か」

「リクはまんま不器用な父親って感じだよなー」

「俺は絶対認めないからなそんな関係!!ソラ、口を閉じて!!」

「あっはい!!……帰っちゃった。残念だなー」

「……やっぱりお前のほうに似てないか?昔の」

「うん、やっぱり俺たちと繋がってるってことだな!!」

「おいどうせまたしょーもないイチャつき話だろって無視してたらロクサスがどうしたって!!!?」

「無視するからだ」







(あの空が闇を抱える原因とか陸関連くらいでしかなくないです?っていう)
(陸によってそうした闇という小さな種を植えつけられて、内側でずっとずっと育み続けて、でも陸のようになりたいとも願って目に見えるかたちで生まれたのが、彼だとしたら……やばくないです……?陸空の子だよ……見た目ちょっと違う人混じってるけど中身は陸空の子だよ……)
(そう思ってからあなざーさいどが自暴自棄になった反抗期の息子と母さんを大事にしろという不器用な父親による親子喧嘩の図にしか見えなくてですね……おとうさん似のろくさすくんはとてもかわいいと思います。おわり。)



2019/01/10 00:47

 










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