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『アルトの花』プロローグ



Someone is crying.

Who are you.

I know everything.
Time doesn't stop.

Well,
Who am I...?


現世であって、現世でない世界。ここであって、ここでない場所。
ドラゴンやら魔法使いの存在が普通にあった時代。

その時代を風のように駆け、自らの生きざまを己の全てで語った者たちがいた。

母を求む者。強さを求む者。宝を求む者。魔力を鍛えたい者。失せモノを探す者…
"理由"が一つになったとき、彼らの物語が始まる。




*P

 一人の少女がいた。冷たい床に座り込んで、ひどく泣きじゃくっている。幼い顔は涙の跡で汚れ、それを拭う度に擦れて痛みを伴った。優しくすることを少女は知らなかったのだ。ただひたすらに泣き続ける。
「おか…さん」
母親の名前を呼びながら。

「アルト」
背後で声がした。低くもなく、高くもない、心地好い声だった。彼は少女に近づくと、その小さな身体を抱きしめた。そして、嗚咽を漏らしながら何度も少女の頭を撫でた。優しく、強く。
「ごめんな、アルト。俺のせいで…」
「おとうさん」
震える身体。自分のとは違う涙で頬が濡れた。
違う。違うよ。誰のせいでもないの。
その声はきっと届かない。自分を責めつづける彼の心には響かないだろう。だから代わりに、少女はその抱擁を強く返すのだ。自分が父の泣ける場所であるように。そう願って目を閉じた。

冷たかった床は、温かかった。
 

『アルトの花』キャラ設定



(母を助けるために、少女は決意する。)



アルト・フェアリードラゴン
(偽名「アルト・フェリーナ」)

見た目普通の16歳の女の子。実は人間ではない。争いごとが苦手な世界最小の竜である。性格は穏やかで、しっかり者。だが、少し世間知らずで鈍い。自分のことに関しては特に鈍い。身を守る手段として、白魔法(炎属)が使える。料理が得意。

備考
緑髪…ポニーテール…花…癒し系…148cm
ドラゴン時…薄桃色…逃げ足は速い…1m48cm



テディ・トマス
出身…フェアス

働き者の18歳の男の子。親元を離れ、祖母と一緒に暮らしている。祖母が経営する店の手伝いをしつつ、アルバイトもする。故に体力には自信あり。読書が好きで、意外と知識もある。アルトのお兄さん的ポジションにいるが、本人は複雑な様子。恋心に気づいてもらえないちょっと可哀相な子。

備考
ツンツンヘアー…金髪…ヘアバンド…本…178cm



アリス・ヴァルナン
出身…ヴァルバーゲン

海っ子・盗賊の女の子。18歳。姐御肌。とにかく口が悪く、黙ってれば美人。盗賊としての腕はピカイチ。武器として、フライパンやフライ返しを持ち歩いているが、素手でも十分戦える。メンバーの中で一番男らしいかもしれない。

備考
ストレート…金髪…バンダナ…暴力的…綺麗系…174cm



タマゴ・マルターバ
出身…ウィッチストリート

ちょっと小柄な12歳の女の子。語尾に「なのだ」という口癖あり。優秀とは言えないが、生粋の魔女であり、攻撃に長ける黒魔法(雷属)を使う。せっかちで勘違いをすることも多々あるが、努力家。オバケが苦手で裁縫が得意。

備考おさげ…茶髪…赤目…とんがり帽子…黒装束…竹箒…151cm




キッド・K・カードッド
出身…アンダー

薔薇を愛するキザな16歳(15歳)の男の子。アルトに一目惚れし、一同を追ってきた。その正体は一国の王子。いまは訳ありで国を離れており、その同行者として執事がいる。性格は意外と真面目。…ただのアホかもしれない。武器は薔薇(赤・青・黄)で、色によって効果が異なる。

備考
色素の薄い金髪…紫…女好き…計算…160cm



初期レギュラーのみ。
話によってキャラが増えたり減ったり
 
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