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或る日のライヴ〜回想〜2008


俺はあの日
ぎりぎりで挑んだ

夢なんか見すぎて
有頂天にまでなった

ボーカルという
ポジション

誰もが誉めてくれて
聴いてくれて

けれど
俺はただ歌うしか脳がないかのように

ひたすら歌った。

夢を叶えると言いながらもただ歌えれば良かったんだ

声が枯れたりは
あまりしなかったし。

若さゆえの自信があった
毎週
打ち合わせや音合わせ

そして
あの日 俺は初めてライヴに参加した。

V系ライヴ

上には上が
新人バンドだった俺らは
客集めもろくに出来なかったけれど 先輩の力を借りて なんとか大勢の前で歌う事が出来た。


そしてそれを機に
やめる。

独立して 頑張ろう。

あの日の俺は夢に躍起だった とにかく 目立てるように

1人で あらゆる計画をもとに ソロを目指して頑張った。

けれど 現実は
思うようにいかなくて

時を経ながら
自分の生き方を
見つめ直すように。

夢は夢…
そう思うように。


けれど
歌う事が 生き甲斐の自分は

あの日の気持ちを消してはいなくて

歌うことは何より幸せだから。

とにかく
何歳になっても これだけは やめられない

大きな
夢が叶えなかろうとね


小さな夢ならば
叶えられると思ったんだ

そんな原点をふと思い返す。


貴方の夢が仮に叶えられなくても

何かしら
形は残せるはず


だから 頑張れば 気持ちは輝くよ。

現実は現実 夢は夢。


割りきって 今を生きるんだ。


きっと 何か一つ 報われるはず。






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