『ねぇ、ラグナス』
『な、なんだい…』
それはとある日の朝。
池の周りをジョギングした後、水を汲みに行き、そこにセリリが偶然居たので挨拶をしようとしたら『いじめに来たのね!!』と大泣きされ、焦っている時にすけとうだらがやってきて、その気持ち悪い身体に吹っ飛ばされた勇者ラグナス(長い)
飛ばされた先はアルルの家の前だった。
『…何してるかは敢えて聞かないケドさ』
『いや、待って、聞いてくれ!!』
『…遠慮しとくよ』
『頼む!今すごく話したいんだ!というか俺の面目を保たせてくれ!』
この勇者、必至である。
****
『俺はまず朝のジョギングをしていた…』
『あ、その格好で』
『勇者は常に動けなければならないからさ』
勇者、妙にカッコがつかない。
『しかしそこにうんぬんかんぬん』
アルルがかなり面倒いと感じたため、割愛する。
『つまり、さ』
アルルが真剣な面持ちで、カーバンクルからパンを奪いながら言った。
『勇者じゃないんじゃないかな、キミ』
『言うな』
****
『じゃあさ、キミの面目を一新させてあげるよ』
『本当か?』
アルルはカレーを流し込みながら言った。
『闇の変態魔導師を倒して欲しいんだよね』
『え、あのヘンタイ?』
『そう、あのHENTAI』
ラグナスは不快、いや、深い溜め息をついた。
そして勇者らしく言った。
『勇者として変態に関わるのはちょっと』
『キミ本当勇者じゃないんじゃないかな』
-----------
向こうに載せるギャグ書いてたらシュールになった(爆)
いや、ラグナス愛してるんですよこれでも。
← →