【モジュレンミク/ボカロ】
※藍鉄 妖狐×雪ミク2013



「御狐様…私の嫁ぎ先が決まりました」


「え…」

「遠方の地主の方らしいです。来週には此方を出なければなりません」

「そんな…!急すぎるじゃないか!」

「私も今朝方聞かされました。だから、御狐様の元へ来れるのも最後になると思います」

「…っ!雪は…それでいいのか?」

「………」

「どうせ、相手の男はお前の親父くらい年上の奴だろ?」

「そう…ですけど…」

「…雪………俺が…手を差し伸べたら、取ってくれる?」

「え…?」

「俺が、一緒に逃げようって言ったら、ついて来てくれる?」

「でも…御狐様はこの社の守り神様なのに…」

「一番大切な女性を守れないなら、神様なんて辞めてやる」

「そんな…それに、逃げると言ってもきっと総出で捜して来ますよ」

「…雪が覚悟があるなら、人間の立ち入れない世界へ行くことも出来るよ」

「人間が、立ち入れない…?」

「人間が一度あちらへ行ったらもう此方へは戻って来れない…でも、御免…俺は君を連れて行きたい。これは俺の勝手だ」

「御狐様…」

「雪が居なくなるなら…俺以外の物になるくらいなら、俺は…!」

「………私も…です」

「雪…?」

「私も…御狐様と離れたくない、です…」

「雪…じゃあ…」

「貴方と一緒になれるのなら、人の世への未練などありません。どうか私を連れて行って…!」





+++++
狐の嫁入りならぬ狐の嫁獲り。
そして番凩の駆け出すシーンとか(シチュ違)

拍手ありがとうございます!
感想やリク等ありましたら↓



※レスは【拍手お礼変更/お返事】にて。