14/10/03 19:40 (:日常)
血に溺れ恋に溺れる
――街も寝静まりかけた夜
夜獣たちが静かに動き出す
「…、」
一人、純血の君
ソファーに座り
サラリと流れ落ちる美しい白い髪
「今日も夜が来たな、」
また一人、淫魔の混血
伏せられる金色に輝く瞳
「今日はどうする??せんせ、」
にこにこと階段の手すりに寄りかかりながら
獣の血が混じったこれもまた混血
「…俺は勝手に行くけどイイよね、」
そして
コツコツと闇から歩いてくる
希少な黒狐との混血種
窓から差し込む月の光に照らされ
鋭利な牙を撫でながら
妖艶に過ぎていく
今夜の獲物は…
アナタかもしれない
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-エムブロ-