our addiction
先生の部屋に、泣きにゆく。
コーヒーとたばこの匂いが混ざる先生の部屋。柔軟剤の匂いのする先生の胸で、泣くの。
その間、先生は何も言わずに、あたしの背中に腕をまわして、待っている。
ひとしきり泣いてしまって、顔を上げると、先生が言う。
「もう満足したか?いつもいつも、俺の思い人が誰か他の男を想って泣くのを慰めてやるなんて、俺も馬鹿だよなあ」
先生は、あたしに惚れているのだって。だから許してくれるのを知っている。これまでに、どれだけ嫌われるようなことを言っても、あたしを解放してはくれなかった。
こうやって、優しく、残酷なくらい寛大に、あたしに触れる。
それで、先生が幸せだというのだから、give, take and giveらしいよ。
不倫
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