our addiction




先生の部屋に、泣きにゆく。


コーヒーとたばこの匂いが混ざる先生の部屋。柔軟剤の匂いのする先生の胸で、泣くの。


その間、先生は何も言わずに、あたしの背中に腕をまわして、待っている。


ひとしきり泣いてしまって、顔を上げると、先生が言う。

「もう満足したか?いつもいつも、俺の思い人が誰か他の男を想って泣くのを慰めてやるなんて、俺も馬鹿だよなあ」


先生は、あたしに惚れているのだって。だから許してくれるのを知っている。これまでに、どれだけ嫌われるようなことを言っても、あたしを解放してはくれなかった。


こうやって、優しく、残酷なくらい寛大に、あたしに触れる。


それで、先生が幸せだというのだから、give, take and giveらしいよ。


 不倫



*****more
08/28 20:25






△△△   top   ▽▽▽


-エムブロ-