17/11/09 23:15 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  ルチルと。11
話題:妄想を語ろう
「‥どうですか」


白い粒キラキラ

ルチルが詰め寄る


「‥あぁ、、」

〈にんげん〉の味覚 に対して雑談程度の知識だけを持っていても‥今口に放り込んだ物が苦しいのか嬉しいのかも不明のまま


〈にんげん〉が自身を抱き締めた


「どうなんです」


心配で口調も厳しくなっていく


「美味しい‥」


「美味しい‥それは貴方にとって無害なのですね!?」


金剛先生のくれた物
不可解な物体


「無害どころか‥私コレ」

言いながらもう一粒

「あぁ、そんなに食べて大丈夫ですか」

「栄養タップリ含ませた飴みたい」


もくもく食す顔は

笑顔が零れ、血色も良くなっている


「あ、め?」


「砂糖を煮詰めて作った‥あぁでも食べないから説明が‥」

その間も止まらない 一粒また一粒と口に放り込んでいく


「教えて下さい」


〈にんげん〉のとろける笑顔

金剛先生はアッサリ〈にんげん〉の笑顔を引き出した


勿論、それは
元気になれば良い
そして
金剛先生の逆鱗に触れなければ良い


そう。
そうなんだけど


(なんか‥悔しい)


モヤモヤざらつく心

「食べながら聞いて下さい。散歩の件ですが‥」


出来るだけ冷静に、普段通り説明する


「ルチル」


口いっぱいに含んだ飴(らしき物)を食べ終え笑顔を向ける 〈にんげん〉


トロリと眠気に包まれ、あっと言う間に床に倒れ込む


肢体は無防備に


「えッ‥」


慌てて駆け寄り
ベッドへ移す


「まさか‥」


駆け出すルチル


チリチリ胸が焦げ

ジリジリ焦る感覚

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