17/11/11 23:59 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  ルチルと。13
話題:妄想を語ろう
「‥朝ですか」


結局
貴方は眠ったまま


「金剛先生は何をしたんでしょうね‥」

〈にんげん〉を良く思わない金剛先生


疑念はルチルの心にネットリ絡み付く


日常の業務


宝石達仲間への医療

(私は‥)


裏腹な気持ち

不安疑念が拭えない

「金剛先生はまだ?」

他の者に尋ねるも

「まだ寝て‥瞑想中みたいよ」


「長い。まだ此方も目覚めないし‥」


普段より多く部屋を訪れているが


相変わらず深い眠り

動かない
〈にんげん〉

その不可思議な存在に対し‥無性に触れたい欲求が高まる


髪、額、瞼、唇、瞳
鼻、首筋に滑らかな身体の ライン


「‥割と長い間此処に居ますが‥」


まだ
目にした事の無い


無垢の姿


ルチルの中に不安と好奇心が高まる


「一度、貴方を深く知りたいです」


強く 触れたい


医療的な事か

単なる好奇心か


「‥恋とは違う気がする」


呟きながら握った手は離さない


「貴方、早く起きないと危ないですよー」

耳元で

寂しく呟く

0




*#

[top]
-エムブロ-