話題:妄想を語ろう
夜、公園
太陽が出ていないから
少しマシな位の
「まとわりつく」
暑さ。ぺたりぺたり
「でだ、主」
彼女の腕をとり
一ヶ所
傷痕に目を向ける
「‥これは?」
気付いた時には
傷がついていて
本当に記憶が無いのか、頭をかきながら腑に落ちない顔をしていた。
「なんなら俺が舐めて治してやろうか」
反射的に拒否する主
どうでもいい事だが自分から振っておいてツレナイ態度を取られると
‥なんとも言えない気持ちになる。
「分かった、焼き鳥食べに行こう。あぁ‥ぼんじりもある野菜串もな」
喜々として、まさに
スーパーボールの如く素早く動く女
「全く‥どこに惹かれたんだろうなァ」
俺の台詞など聞いてはいない、アレは既に店先から手招いている。
それはもう盛大に
ぼんじりひと串に対し‥
野菜串ふた串
旨いッ!!獅子唐串や椎茸串と
合わせたい。