18/10/25 23:12 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  或る日 【ナランチャの場合】
話題:妄想を語ろう
「そりゃお互い想い合っているならよ‥黙って唇を奪うんだよ」


「ちが‥ッ!そうじゃなくて彼女が喜びそうなプレゼントを考えて欲しいのに」


ナランチャが不満気に歩みを進める


「なぁ、ジョルノ」

「紅茶飲んで寛いでいる所悪いが‥シャイなナランチャの悩み、聞いてやってくれないか〜」


ナランチャの肩を抱き、いかにも憐れみに満ちた表情で呟く

「ミスタッ」


振り向きざまに鋭いパンチを繰り出すナランチャ


「ほらほら聞けよ!」

パンチを軽々避けたミスタは好奇心旺盛な瞳でナランチャとジョルノを交互に見て会話を促す


「どうしたんです?」

「ん、あのさ‥オレ女友達に何かプレゼントしたいんだけどさ‥どういうのがイイのかなって」


「ヒュー!女友達ってのが良いね!フゥー」

楽しそうなミスタ

ナランチャの恋が
余程嬉しいらしい


「もうホント、ミスタ‥!なぁジョルノ‥何かあるか?」

「関係は?君と彼女の関係は何処までですか」


ジョルノの質問から僅か間があった

間があって先に
ミスタの吹き出す声

「‥ッぷ」


「かッ、関係‥」


ナランチャの耳が
赤くなる


「ジョルノも真顔でそんな質問するなよォ‥野暮だなぁ」


「ん、関係はあの‥仲の良い女友達だよ‥」


「んんー甘いねぇ」

ナランチャの初々しい様子に、たまらず自分の肩を抱き締めるミスタ


「は、初めてのプレゼントなんだ‥何かアドバイスがあったらお願い、します」

ジョルノに頭を下げる
ナランチャ

「耳はまだ真っ赤だな‥初々しいねェ」

「ミスタもう向こう行ってよ!」


「イヤリングはどうです?」


今にも殴り合いになりそうな(ミスタは楽しそうな様子だが)

二人が固まる


「イヤ、リング?」


ナランチャが独り言の様に呟きながら
ジョルノに向き合う

「ええ。指輪よりも重くなく、ブレスレットよりも特別な気がします」


「イヤリングか‥」

ナランチャ自身では考えなかった答え


「それに‥宝石の付いたイヤリングは魔除けの意味もあります。特に悪い言葉を防ぎ、吉報だけを耳に招くとか‥」

「ホントか!?それイイな! ありがとうジョルノ」


「あ、宝石と言っても高価な物でなくても良質なクリスタルなら‥」


「ジョルノ、無駄だ聞こえてないぜ‥。速いなぁナランチャもう姿が豆粒程だ」

喜色満面で彼女の為にプレゼントを買いに行くナランチャ


「イイねぇ。今日は平和だねぇ」


「‥お茶、飲みます?ミスタ」


青い空と太陽と

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