18/12/25 01:10 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  鯉登音之進<ほんのり>
話題:妄想を語ろう
「待ったか」


息を切らせた音之進
彼女の肩を軽く叩く

振り向き
笑顔で応える女


(‥可憐だ)


その
柔らかな微笑みは


血まみれの戦地を生きる彼にとって、
心からの安らぎだ


「今日は1日休みを取った。だが、また暫く会えなくなる‥」


正直に告げると

少し笑顔に
悲しみが滲む


「‥私にはどうしてもやり遂げなければならない事がある」

音之進の言葉に
頷く女


「‥いや、こんな事が言いたい訳じゃ」

自身の心の矛盾

また離ればなれになる前に 決着をつける

意を決し
彼女に向き合う


「俺は‥絶対にやり遂げる。君の事も諦めるつもりはない」


「‥生きて戻って」

「‥!!」


散って消えても

構わないと思っていた。


それは
今も変わらない


ただ‥


「戻って来る、必ず」


歩み寄り抱き締める
(‥華奢な身体だ)


力を入れたら
折れそうで、なのに

「‥君は強いな」


彼女を見つめ

微笑む音之進

「必ず生きて帰って来る‥ 待っていてくれ」


見つめ合い 誓う

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