19/01/10 23:17 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  鶴見中尉と。6
話題:妄想を語ろう
バンッ!


衝立を蹴り倒し

二人の前に現れた
鯉登少尉


怒り狂ったまま早口の薩摩弁でまくし立て女に掴みかかる


「隠れて見ていろと言った筈だが」


素早く女を庇うと


鋭い瞳、威厳のある態度で 鯉登を落ち着かせた鶴見中尉


「はっ‥しかし針を手にしているのを見たので、つい」


「ん〜‥仕方ない‥驚かせて済まないな、君」


「はい」


凄まじい剣幕で女に襲いかかったのに


(この女、恐怖で怯える所か寧ろ憮然としている様な‥)


鶴見中尉殿との逢い引きを邪魔されたから?しかしあの女針を‥暗殺を邪魔したからか?


落胆した様な、
しかし

目の据わった女


「こらこら。彼女を敵視するな鯉登少尉‥敵ではないぞ。落ち着け、落ち着け」

気付くと

鯉登少尉と女が互いに睨み合っている


「ほらほら。君も」

女の手を取り
肩を抱き、宥める


「キェエエエ!」
「こら、落ち着け。もう話にならんな」

女は今も鯉登を睨む

「鯉登少尉も彼女にやってもらえ」


「‥え」


狼狽える鯉登


やるって何を


「‥分かりました」

練り香と精油を
少量ずつ混ぜ


丁寧に練っていく


梅の香りが
ほんのり漂う


鶴見中尉が
見つめる中


練り終えた女が
鯉登少尉に向かって

両手を広げる


「‥どうぞ、此方にいらして下さい」


「こち、、えぇ!?」

狼狽える鯉登に
鶴見中尉


「まずは、彼女に抱き締めてもらえ‥。話はそれからだ」

0




*#

[top]
-エムブロ-