20/02/14 23:33 (:単発/妄想(ジャンル無節操))
  番号ナシ/泥舟と主の会話
話題:妄想を語ろう

「主、魔界は」

貝木の言葉を遮り、主が語る

バレンタイン番外地って事で‥!

何故かドヤ顔の主

「網走番外地みたいに言うな」

ひとの話も聞かずに
いそいそとチョコレートを出す主

「おい、主‥」

空間が歪む

まるでファミコンゲームで画面がバグった様に主の顔が分割され斜めにズレる。

「なんだ、此処は何処だ?」

あ、えーと

パラレルワールドのー

「主、お前」

悪魔に頼み込み
時空を曲げるよりも厄介な事を

「もう口が天井で顔が床に現れているぞ」

やだ。こわい、こわい。

「いくらバレンタインだからって主が分割される必要ないだろう?」

板チョコだね!ウマイ!!

「もう脳が機能しなくなっているぞ」

主の手、足は30メートル奥に

彼女の首は貝木の足元に。

ああ消える消える‥貝木さんさようなら

「余り無茶するとクリーチャーになるぞ」

時空を移動する人間

ほ、本当はね。貝木さん‥

「ん?何だ、言ってみろ」

バレンタインデーに
ラブラブスイートな物語を綴ろうとしたのですが、ダメだ無理でしたぁ〜

いよいよ空間が歪み

音もなく別の世界に吸われ
消える主

静かな部屋

貝木は懐からチョコレートを取り出し

主の為に一片、折り

手を合わせる

目を閉じると目蓋の裏に
苦虫を噛み潰した顔の主が浮かぶ。

勝手に殺さないで!

わるい、わるいと頭を軽く叩き

今宵の夕餉に想いを馳せる貝木





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