21/12/01 01:43 (:夢小説)
  血鬼術にかかりました!その1
話題:妄想を語ろう

「竈門少年!無事か」

「はい‥なんとか‥でも」

炭治郎の視線は
暗く深い森へと向けられている

「俺が追う。此処で待っていてくれ」

そう、炭治郎に告げた煉獄

不意にぐらりと頭が揺れ
炭治郎に寄り掛かってしまった。

「‥煉獄さん!」

ぐらぐら脳が揺れる 不快な感覚
(これは‥なんだ?あの鬼の血鬼術か)

血飛沫を撒き散らして逃げた鬼
(奴は逃げたが術の効果は残る?)

妙な気分だ
ただの血飛沫ではないのか

「‥‥ッ!」

竈門少年の唇が 必死に俺の名を呼ぶ
大丈夫、そう言いたいのに

「竈門少年‥」
「煉獄さん!大丈夫ですか?」

竈門少年が魅力的にみえる‥
おかしいな、これはおかしい

気付くと胸も高鳴る、おかしい
鬼?鬼か、鬼の仕業か?

「竈門少年‥俺は君が好き、だ」
「れ‥‥煉獄さん、どうしましたか」

時が止まる

炭治郎の表情で一旦冷静になった煉獄

「俺も、初めての経験だが‥もしかしたら血鬼術かも知れない。」

煉獄の真剣な表情
炭治郎もそれに応える

「山を越えなくてはいけませんが‥早めに出発しましょう。蝶屋敷に着く頃には治るかも知れませんし」

「そうだな‥日は昇ったばかりだし、今から行けば夜までには蝶屋敷に到着するだろう」

冷静に冷静に伝えているつもり
何故俺だけが 血鬼術にかかったのか

見えない拘束
妙に敏感になる皮膚感覚と匂い

もしも この危うい感覚に身を委ねたら
(竈門少年が危ない‥!!)

「煉獄さん、煉獄さん 俺もついていますから‥一緒に頑張りましょう!血鬼術なんかに負けないで下さい!」

炭治郎が熱意を持てば持つ程

襲いたくなる

「‥竈門少年、肩を 貸してくれないか」

彼が来ると たまらなく刺激されてしまう

具体的にどうすればいいのか

胡蝶が良い薬を持っているのかも

そして

何故竈門少年は同じ場所にいながら
血鬼術にかかっていないのかも

今は なにも分からない

ひとつ 分かっているのは

「煉獄さん」

竈門少年の指先ひとつにも
抗えない 欲情を感じてしまう

「‥大丈夫だ。行こう 日が高い内に」


*つづく*






















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