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梅の花の知らせが届き始めた 春を告げる百花の先頭を切って咲く梅の花 冬の厳しい寒さの中で 春は産声をあげるのだ 人々の営みに関係なく 季節は巡る 人間のために自然があるのではなく 自然の一部として人が在るからだ 梅の花の和歌を一つ‥ 月夜には それとも見えず 梅の花 香をたづねてぞ しるべかりける 作者) 凡河内躬恒 (おおしこうしのみつね) ― 古今和歌集 ― 現代語訳) 月夜にはそれが梅の花とは分からぬもの 香りを頼りにたどり着くべきなのだ 今日は旧暦11月28日 月は『二十八夜』 二十八夜は夜空には浮かばない 月が在っても見えぬなら 月の無い夜は尚更に いっそ此の目を閉じながら あの花の香を探しましょ |