音楽プロフィール

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 脊柱と音の関係 
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背骨 (脊柱 或いは脊椎) は、7つの頚椎,12個の胸椎,5つの腰椎,そして仙骨尾骨で構成されている

仙骨は5つの仙椎が癒合し一塊となっているものを指し、尾骨は3〜5個の尾椎が癒合して出来た一塊を指す



画像のように、脊柱は 横から見ると しなやかなS字状のカーブを描いている

身体自体が楽器である声楽のみならず、楽器を操る全ての演奏家は、この椎骨の連続で出来た脊椎のラインが自然で美しい状態でなくてはならない

しなやかな脊柱は、音を操る上で必要な あらゆる方向への重心の移動を自然に行うことを可能にする

脊椎の動きが硬ければ、音のコントロールは不自由で、また、極めて繊細なPP ,列びに力強いffを実現することは難しい


呼吸は肺を囲む肋骨を動かす様々な呼吸筋の働きでなされるが、その呼吸筋の動きは 脊椎のしなやかな動きがあって初めて自在となる
特に、肋骨が直接 連結している胸椎の動きの柔軟性は重要である

肋骨は12対 (つい ),24本
脊柱に連結し、相関関係にある
脊椎の可動性が悪くなると肋骨の動きも硬くなり、肋骨の可動性が悪くなれば脊椎の動きも硬くなる



声楽は、呼吸を使って声を操るのだから その重要性は万人の知るところだが、身体の中心で大きな容積を持つ肺がその体の動きに影響を与えているため、身体をコントロールして音を出すあらゆる演奏家にとって極めて留意すべき場所なのである
素晴らしい音で人々を魅了する名手ほど、その重要性を識っている


自分の身体のデザインが今 どうなっているか、演奏家は常に知っておく必要がある

鏡に身体を映し、真横から自分の脊柱のラインが綺麗なカーブを描いているか、真っ直ぐに硬直してはいないか、毎日チェックする

大きな鏡は必要だ
それは自分の顔を見るためだけのものではなく、自分の現在の脊柱ラインを診るためのものでもあるのだ

何十年と椎骨単位で脊柱に気を配ってきた私は、鏡を見なくても 脊柱の今日のラインを知覚できるようになっているが、脊柱のラインの状態が非常に悪い時は頭痛や吐き気に至る時もあるし、逆に良い時は、体がすっきりしているだけでなく、食事の際の米の味が同じものとは思えない程とても美味しく感じられたりするものだ


だから、脊柱のS字カーブは、演奏家のみならず、全ての人にとっての 幸せのS‥ なのである





































コメント→【024/02/03 16:59


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