ﾄﾞﾘﾌﾟﾗ-ｽﾏﾎ

アナツバメ

20081116Sun 23:14

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[生物] ↓

幻の鳥 アナツバメ
マレーシア ボルネオ島（アナツバメ世界最大棲息地）。ジャングルの奥地、標高300m山頂付近の岩山にある巨大洞窟、シムッド・プティ（白い洞窟）。
└直径約20m、入口から100mほど急な縦穴→狭い横穴。周りは白い岩＝石灰石でできた鍾乳洞。総延長6kmもある迷宮。入口から2kmに天上最高150mもある巨大な地下空間。その天上付近に棲息。（ジャワアナツバメ）
└ボルネオには2000以上の巨大な鍾乳洞。鍾乳洞のある岩山はかつて広大な珊瑚礁。数千万年かけて分厚い石灰岩の層をつくりあげ、500万年前の地殻変動により盛り上がり山となった。その山を雨が少しずつ溶かしたのが鍾乳洞。熱帯の土にいる多くの微生物が出すCO2が雨水に多量に溶けて地下水は酸性に。＝巨大な鍾乳洞

　全長10cm
洞窟に棲むのはアナツバメのみ。足の指が４本とも前方を向いているため枝等に掴まることができない。その代わり岩壁に引っ掛けるフックの役割。天敵のタカやカラス等がいない。
└飛行時、「カチカチ」といった鳴き声を発し、その反射で障害物を感知。
　２月――
ツバメの巣を採集。採集時期は年に２度。
採集が終わる頃、ツバメたちの繁殖が始まる。夫婦の絆は強くどちらかが死ぬまでペアは変えない。
　巣の材料は唾液のみ（原料は血液）。この時期は特殊なたんぱく質を含んでいて糸（0.1mm）のように伸びすぐに固まる。自分の体重ほどの量を利用。
└洞窟内は湿気が多く、水も流れてくる。泥でつくった巣では壊れてしまう。
└水に強く、しっかりくっつき、弾力があり、壊れにくい。通気性良好。
　６月半ば――
小指ほどの卵1〜2個。2週間後、孵る。足だけは大人と同じ大きさ。落ちないように。
親鳥はジャングル上空にハネアリを取りに。約500匹のハネアリでつくる肉だんごを雛に。
　７月――
40度近い気温。巣からはみ出るくらい大きくなりはしたが、羽根はまだ生え揃っていない雛。最も危険な時期。落ちてしまったら戻れない。


【参照】
話題:ダーウィンが来た！〜生きもの新伝説

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