「おともだちパンチ」とは、親指を残り四本の指で包み握った拳の事である。
四本の指を親指で押さえる拳に比べ、おともだちパンチはまるで招き猫のような愛らしさを湛えるので、満腔の憎しみを拳に込める事が出来よう筈もなく、かくして暴力の連鎖は未然に防がれ、世界に調和がもたらされ、我々は今少しだけ美しきものを保ち得る…らしい。
『四畳半神話大系』や『走れメロス』で出てきた人達が、面白おかしく物語を引っ張って…というより全力で引き摺り回される感じです。笑
『夜は短し歩けよ乙女』
著者
森見登美彦
発行者 株式会社角川書店
ISBN 4-04-873744-9
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
舞踏家の父を持つ朔は、小学六年生。父の舞台を見に行った先で、佐倉誠吾と会う。
舞踏に人生を捧げる父に嫌気が差した母が家を出ていってしまってから、朔の存在理由は父が生きていてこそだと思い込み…。
『あなたの呼吸が止まるまで』
著者 島本理生
発行者 株式会社新潮社
ISBN 978-4-10-302032-5
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「大きな熊が来る前に、おやすみ。」
付き合ってすぐに同棲した珠実と徹平は、一緒に暮らし始めて半年になる。子供の頃からずっと眠りが浅く、あまり眠れない珠実の過去とは…。
そのた二編の恋愛短編集です。
『大きな熊が来る前に、おやすみ。』
著者 島本理生
発行者 株式会社新潮社
ISBN 978-4-10-302031-8
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勉強もろくにせず、怠惰な生活を送る大学3年の主人公は、とあるサークルに入る。
何度も大学生活をやり直すのに、そこで出会う人間は変わらないのだ。
『四畳半神話大系』
著者
森見登美彦
発行者 株式会社太田出版
ISBN 4-87233-906-1
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sideAの後、スペインに双子が旅行に行った先で、かすみが事故で亡くなった。
ゆかりの夫の尾崎は、生き残ったゆかりが本物のゆかりなのか自信が持てなくなり、かすみと付き合っていた主人公に、ゆかりと会って本物かどうか確かめてほしいと頼む。
『真夜中の五分前
five minutes to tomorrow side A』
著者 本多孝好
発行者 株式会社新潮社
ISBN 4-10-471602-2
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