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とんび

生まれて間もなく母親を亡くしてしまったヤスは、母の兄夫婦の養子となった。ヤスを手放した父親は再婚したきり音信不通で、ヤスには父の記憶もない。家族とは一体何なのか分からなくなっていたヤスは、同じく家族の縁が薄い美佐子と結婚した。二人が夫婦となり、とうとう息子・アキラが出来る。

ますます仕事に精が出るヤスは、幼なじみの昭雲夫妻やたえ子ねぇちゃん、職場の人間に恵まれ、失敗しながら成長する姿を描く。

美佐子の子だからこそ自分がトンビでも、鷹の様に出来た子供だと信じて疑わないヤス。
アキラが3才になり、言葉を喋り始めた頃、珍しくグズったアキラは美佐子と共に、ヤスの会社へ遊びに来た。高度経済成長期、どんどん忙しくなる仕事場は、溢れんばかりの荷物で一杯だった。汗だくのヤスに差し入れをと美佐子が持ってきたタオルを、アキラが振り回しながら荷物の間を走ってきた。
タオルは積み荷に引っかかり、アキラに降りかかろうとした積み荷からアキラを守った美佐子は、そのまま死んでしまったのだ。ヤスとアキラは、父子家庭になってしまった。

『とんび』
著者 重松清
発行所 株式会社角川書店
ISBN 978-4-04-364607-4

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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トッカン the 3rd おばけなんてないさ

マンションの最上階に住んでいるのだと言う独身貴族の鏡特官は、事故物件故に格安で済む自宅を気に入っているようだった。そんな鏡特官が珍しく風邪薬をひき、とうとう無断欠勤をする。もしや、行き倒れているのでは!?と思ったぐー子は、単身、鏡特官の自宅へ乗り込む。

ソファーで青白い顔をしている鏡特官を見て動転するぐー子の前に、鏡特官の元妻・森華子が現れる。鞄を取りに来たと言う元妻は、鏡を見て、仕事人間なので風邪をひいた時は市販薬と病院の薬、栄養剤まで飲み、効きすぎて動けなくなる事が良くあるのだと言うのだが…。

『トッカン the 3rd おばけなんてないさ』
著者 高殿円
発行所 株式会社早川書房
ISBN 978-4-15-209305-9

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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トッカンVS勤労商工会

食堂を経営している唐川夫妻は、不況の波を受け、借金も税金も支払えない状態になっていた。ある日妻が買い物から帰ると、夫が首を吊り自殺をしていた。
呆然とする妻に、勤労商工会のお抱え弁護士・吹雪敦がやってきて、夫の遺書を見つける。昨日税務署に行き、鏡に怒鳴られたと書いてあった。
妻は吹雪から、鏡特官は税務署でも特に厳しく“死に神”と呼ばれていると聞き、鏡特官に殺されたと思い、恨みを募らせる。

国家権力から弱い市民を守る為戦うを掲げる、自称正義の味方、税務署の天敵である吹雪が、鏡相手に唐川さんをけしかけ、裁判を起こそうとしてきた。吹雪の行動は早く、テレビを使って鏡を糾弾しようとし…。


『トッカンVS勤労商工会』
著者 高殿円
発行所 株式会社早川書房
ISBN 978-4-15-031097-4

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トッカン ―特別国税徴収官―

国税徴収官・鈴宮深樹(25)は、税金を滞納する納税者に対し、取り立てを行なうことが仕事だ。

初めて一人で徴収を行なう日、脂肪肝の滞納者に糠漬けを投げつけられていたところ、直属の上司である特別徴収官・鏡雅愛(34)現れ怒られる。
言いたい事が言えず「ぐ」と呑み込んでしまう鈴宮に変わり、徴収票を貼り現品徴収を始めた鏡は、フェラーリや宝石を次々と押さえ、犬まで徴収し、滞納者が倒れる騒ぎとなる。
税務署に帰り、同僚の鍋島木綿子(37)に愚痴るぐー子だったが、銀座のママ達と同等に渡り合えるという“夜の担当班”である鍋島は、逆に鏡特官を尊敬し、不本意ながらも鏡の株を上げてしまったぐー子。
S=差し押さえするだけすると、ロードバイクでさっさと帰ってしまう鏡特官は、エリートの癖に現場が好きで、口が悪いが実績はある人なのだ。脱税の証拠を他徴収官が見つけられなかった案件や、宗教がらみ等の法律スレスレの件を担当する程の腕利きなのだ。

鈴宮が「ぐ」と黙る癖を見抜き、ぐー子などとあだ名をつけられた鈴宮は鏡特官が嫌いなのだが、特官付き徴収官に任命された為、常に鏡特官と二人で徴収に向かわなければいけないのだが…。

『トッカン ―特別国税徴収官―』
著者 高殿円
発行所 株式会社早川書房
ISBN 978-4-15-031068-4

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政と源

つまみ簪職人・堀源二郎(73)と、銀行員を退職した有田国政(73)は、幼なじみだ。

愛した妻に先立たれ、つまみ簪を作り生きてきた源二郎は、銀行員として堅実に生きてきたが、家庭を省みなかったことで妻に出ていかれてしまった国政とは違う生き方をしてきたが、戦時中から一緒の幼なじみ。

自分と同じく、老いて寂しく生きていると思っていた国政は、若い弟子・徹平と楽しくやっている源二郎が羨ましくなり、拗ねるのだが…。

『政と源』
著者 三浦しをん
発行所 株式会社集英社
ISBN 978-4-08-780685-4

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