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星降る楽園でおやすみ

マンションの一室で運営されている、認可外の保育室・アイリスキッズホームは24時間子供を預かる保育施設だ。
市役所から玩具を寄付しにやってきたと訪ねてくる男二人組により、園長やスタッフ、そして子供達が人質となってしまう。子供1人につき500万円の身代金を要求した男は、金を何とかかき集めた親にすんなり子供を返す。
園長は男達が子供達が何人いるかも、アイリスキッズホームの内装も全てわかっていた事から、スタッフに共犯者がいるのではないかと疑い始める。

園長と共にアイリスキッズホームの実権を握るスタッフの親族を疑った園長は、何とか男の目を盗んで子供達を守る方法を試すが、うまくいかない。そしてとうとう、子供達の父親の一人が殺されてしまう。

自分の子供を一緒に預けながらスタッフをしていたパートの女性が、夫の作った借金の為にこの計画を思いつき、実行した。そう分かった園長は事件を解決に導き、アイリスキッズホームは再出発する。

現代社会の闇だと思った。働く事だけが当然人間のやるべき義務で、子供は産んだら人の手に預け、大きくなって愛情をかけられなかった子供がいじめをし、また同じような愛の無い家庭を作る。世の中、確実にダメになってきてる。そんな事実に警鐘を鳴らす小説でした。

『星降る楽園でおやすみ』
著者 青井夏海
発行元 中央公論新社
ISBN 4-12-003757-6
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