北大の奨学係である女性職員は、断らないでねという決め台詞と共に、アルバイトを紹介する。大学生達は自分で選らばないアルバイトをしたがらないが、女性職員は、その学生に今必要なアルバイトを見抜き紹介するのだ。
亡くなった人が他の人を一緒に連れていかないように、引き手をする事になった俺。
不細工だから死にたいという孫を連れていきたいおばあちゃんを前に、俺は必死に説得する。その姿に心打たれたおばあちゃんは、俺の身体の悪い部分だけを連れて成仏した。
病院の売店で商品の入れ換えを担当させられた私は、父が入院していた病院だと気付き、嫌な気持ちになる。
看病していた母がどんどん覇気がなくなり、病院内で父から貰った指輪を無くしてしまった時、私は母を責めたのだ。バイト先でアイスの入った冷凍庫を整理し、やつれて指が細くなり抜けやすくなっても、貰った指輪をつけていたいものだと気付かされ、母の指輪を持ち帰る。
『メグル』
著者 乾ルカ
発行元 株式会社東京創元社
ISBN 978-4-488-02453-6
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。