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月光スイッチ

セイちゃんと不倫して、セイちゃんのお金で暮らしている私。セイちゃんの奥さんが里帰り出産をしている間だけ、セイちゃんの持つアパートで束の間の新婚生活を送る。
それは脆くて不安ばかりの幸せだった。

『月光スイッチ』
著者 橋本紡
発行元 株式会社角川書店
ISBN 978-4-04-873762-3

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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九つの、物語

死んだはずの兄と暮らし、料理まで作って、外を出歩く事も出来る私は、兄が死んだ原因だけがすっぽり抜けてしまっている。

兄が消えてしまうような気がして、兄にどうして死んだはずの兄が生きているのか、死んだ原因は何なのかを聞けずにいた。
海外で暮らす母からの手紙で、兄は、私が忘れた自転車を取りに行った事で、水流にのまれて死んだのだ。

「俺がこうして現世に戻ってきたのは、心残りがあったからだそうだ。それは多分、お前の事なんだと思う」
人生の先には楽しい事ばかりじゃない。それでも俺はお前に希望を見てほしい。この世界のいいところを、美しさを、ちゃんと求めてほしい。

『九つの、物語』
著者 橋本紡
発行社 株式会社集英社
ISBN 978-4-08-771216-2

橋本紡さんは、生死を絡めた話が多いけれど、これは上記の「青い屋根の家」が一番良かったです。

ひかりをすくう

仕事に疲れた私は退職し、彼と一緒に田舎へ引っ越す。
“引っ越しの準備は、過去の自分を掘り起こす事であったけれど、同時にそれを捨てる行為でもあった。”

ボスに辞める理由を尋ねられ、全てを喋りたくなったが、グッと堪えた私。実は、パニック障害になってしまったのだった。

元妻に言いたい事を言い喧嘩した私は、不登校の女の子に英語を教えつつ、彼と一緒に田舎で生きていく決心をする。

これが一番面白かったです。
他短編あり。

『ひかりをすくう』
著者 橋本紡
発行社 株式会社光文社
ISBN 4-334-92508-1

葉桜

櫻井佳奈は、継野先生と由希子夫妻がひっそりと営む書道教室の生徒だ。
佳奈は、書道をする時間が好きで、先生の言葉に甘え、好きな時間に教室に行き、和歌や短歌を書いていた。
妹・紗英が17歳になり、佳奈は櫻井家に古くから伝わる話を思うと、居てもたってもいられなくなるのだった。

櫻井家で十数年に一人生まれる、神童と言われるほどなんでも出来てしまう子供は、17歳でみんな自殺してしまうのだ…。

『葉桜』
著者 橋本紡
発行者 株式会社集英社
ISBN 978-4-08-771418-0

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。


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橋をめぐる いつかのきみへ、いつかのぼくへ

橋にまつわる地域住民の生活に根差した短編集。

『橋をめぐる
いつかのきみへ、いつかのぼくへ』
著者 橋本紡
発行者 株式会社文藝春秋
ISBN 978-4-16-327650-2

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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