予備校生の末、大学受験に成功した僕らは、高揚した気持ちのまま、スクランブル交差点で胴上げをしようと、酒の勢いもあり実行する。
もう会うこともない、大半が今日初めて喋った同じ授業を受けていた予備校の生徒達は、別れのタイミングを自ら切り出すことなど出来ず、スクランブル交差点で大騒ぎし、誰かが来たら止め、振り返る事なく立ち去ろうと決める。
“未来の約束は、再会じゃなくてお互いの健闘だ。『さよなら』だけが人生だ。”
“それは別れの言葉ではなく、再び会うまでの約束でもない、祝祭としての『さよなら』だった。”
爽やかな青春を終え、大学生になった僕が出会う、恋と友情。
『絶対、最強の恋のうた』
著者
中村航
発行者 株式会社小学舘
ISBN 4-09-386177-3
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。