ジャズバンドのキーボード奏者であった父が、遠縁の親戚の女性の無理心中に巻き込まれて一年近く経った私は、自立しようと家を出る。
本当に何も食べられない状況の時に、母と二人で行った下北沢の料理店に行き、かき氷と野菜のサラダを食べた時から、私はこの料理店で働こうと決めたのだ。
『もしもし下北沢』
著者 吉本ばなな
発行者 毎日新聞社
ISBN 978-4-620-10757-8
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
逞しい母と夜逃げした私は、群馬の田舎で成功する母と暮らしながら生きていく。
『サウスポイント』
著者 吉本ばなな
発行者 中央公論新社
ISBN 978-4-12-003924-9
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
タヒチを旅する私は、海のある暮らしを思い出して、それだけでいっぱいに満たされていくのを感じていた。
旅をしながら思うのは自分の成り立ちで…。
『虹』
著者 吉本ばなな
発行者 株式会社幻冬舎
ISBN 4-344-00179-6
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
ジュンコ先生は、人格障害を持つ患者・マリカと海外へ旅に出る。子供のペイン、おばさんのミツヨも、問題児ハッピイやオレンジも、全てマリカなのだ。
“こんなにも結束の固く優しい集まりに触れたのは初めてだった。”
“マリカをここまで追い込んでしまった運命から、マリカの人生を取り返す戦争に、人格たちはむしろ協力的だった。例え自分が消えてもマリカを守りたがった。”
少しずつ人格が消え、最後に残ったオレンジの行きたがっていたバリへ旅行に来た二人。
“これ以上悲しいことが、マリカの身の上に起こりませんように”
『マリカの永い夜/バリ夢日記』
著者 吉本ばなな
発行者 株式会社幻冬舎
ISBN 4-87728-066-5
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
「幽霊の家」
大学で知り合った岩倉は、町でも有名なロールケーキ屋の一人息子だ。
優しく、そして暖かい彼は人生に迷っていて、それを見ている私は何だか幼さを感じてしまうのだが…。
他4編の短編集です。
『デッドエンドの思い出』
著者 吉本ばなな
発行者 株式会社文芸春秋
ISBN 4-16-322010-0
以下、追記でネタバレする上に主観入ってます。読んでいない方や苦手な方はブラウザバッグでお願いします。