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悪意

『悪意』 東野圭吾

小説家の幼馴染みに、自分が書いた小説を送ったことがきっかけで、ゴーストライターとなってしまった。
人間は誰しも、悪意を持ってしまうのだと怖くなった。

どちらかが彼女を殺した

真面目で消極的な妹が、兄以外信用できなくなったと泣きながら電話してきた。帰ってこいと言う兄の声を聞いていたはずの妹は、自殺に見せかけて殺されてしまう。
警察官である兄は、妹が自殺などするはずがないと考え、犯人に繋がる現場の物品といくつか持ち出し、自力で捜査を始める。
すると妹が生前付き合っていた佃という男は、妹の親友に乗り換えた事が分かる。

妹が合鍵を二本作っていた事から、兄は佃と親友のどちらかが妹を殺したのだと気付く。しかし兄にとって誤算だったのは、この現場を担当した加賀の存在だった。やがて加賀は兄が復讐の為に捜査してる事を突き止め、何とか思い止まらせようと思い、兄とは違う方法で捜査を始める。

やがて兄は犯人を突き止め、加賀に引き渡す。加賀と互角に捜査をしたり、頭の回転が早かったりと、中々面白かった。

『どちらかが彼女を殺した』
著者 東野圭吾
発行元 講談社
ISBN 4-06-181687-X

怪笑小説

電車は乗ることが目的ではなく、どこかに行くための手段であるので、不機嫌があらわれやすい。他人に思っている事を描いた短編や、教師達が当時の生徒を呼び同窓会を催した時に感じた、自分はもう社会の一戦にはいないという敗北感…短編だし、そこから広がりはないぶん、スラスラ読み終えました。

『怪笑小説』
著者 東野圭吾
発行元 株式会社集英社
ISBN 4-08-774168-1

超・殺人事件 推理作家の苦悩

【超税金対策殺人事件】
小説家として売れた俺は税金の事を全く考えないで豪遊し、手元にお金があまりない状態になってしまった。
会計士の友人が、領収書のあるものは全て小説に登場させ、経費として落とせと言われ、その通りにハチャメチャな作品を書いたところ、連載は打ち切りとなり、俺は払いきれない税金と言う借金と共に仕事を失った。
【超犯人当て小説殺人事件】
小説家は新しい長編小説をどの出版社に渡すかをかけて、編集者を何人か自宅に招き、自分の小説を読んで犯人を突き止めてほしいと言う。
見事、犯人を言い当てた編集者に小説家は、妻が原稿をいつも書いており、その妻が亡くなってしまった今、長編も白紙なのだという。偉そうな言い草に、小説家は編集者に殺される。

【超予告小説殺人事件】
売れない作家が連載している通りに人が刺されていく。すると犯人を名乗る男から電話があり、自分の言う通りの小説を書けと言われる。おかげで話題性も出て本が売れ始めたが、犯人に自首を勧めようとした売れない小説家は、とうとう犯人に殺され自分が犯人だったということにされてしまう。

『超・殺人事件 推理作家の苦悩』
著者 東野圭吾
発行元 株式会社新潮社
ISBN 4-10-602649-X

交通警察の夜


事故の連絡を受け、駆けつける交通警察が主役の短編集。

【天使の耳】
夜に起きた交通事故。外車を運転していたフリーターは確かに青で交差点に侵入したと言うが、どうにも怪しいと疑う刑事達。
外車に潰された軽自動車を運転していた男は手術をしたが死亡してしまう。フリーターの証言に信憑性はないが、軽自動車の運転手が死亡し証言が得られない以上、不起訴になるのではないか?と思っていた矢先、軽自動車の同乗者である盲目の妹が、カーステレオから流れる曲から兄が青で交差点に入った秒数、そして外車とぶつかった秒数までピッタリ言い当てたのだ。

偽の目撃者を立てたり、証言に食い違いがあったりと、警察の心証も悪かったのも手伝って、妹の証言を認め、フリーターを送検した。しかし、事故後のビデオやフリーターの同乗者の話から、兄もまた、青ではない時に交差点に侵入したのだと分かる。それは妹が仕組んだ事なのか…。

【分離帯】
雨の道路を走っていたトラックは何かを避けようと急ブレーキを踏み、右にハンドルを切った。そのままスリップし、対向車線に滑り出し、運転手は亡くなってしまう。
トラック運転手の妻が同級生だった事もあり力が入る俺は、トラックがハンドルを急に切ったのには訳があると考える。コンビニがあり、路上駐車をしている車のうち一台のアウディが事故を見て、急発進したのだという目撃者の証言から、アウディを運転していた人を探す。妻にもその情報を話すとコンビニの売り上げ表から、アウディを運転していたのは女であり、近所に住んでいると推理する。
アウディの女を見つけたが、女は脱げたサンダルを取りに車道に飛び出したとわかり、歩行者と運転手では裁けないだろうと落胆する。

そこで妻はアウディの女の前に歩行者として飛び出すのだった。

『交通警察の夜』
著者 東野圭吾
発行元 株式会社実業之日本社
ISBN 4-408-53163-4

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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