東京マグニチュード8.0 (第11話/悠貴へ…)
2009年9月30日



悠貴がいない現実を認識した未来は、1人で自宅に帰れないと涙する。しかし家に帰りたいと語りかけてきた悠貴の姿を見て、一緒に家に帰ろうと歩き出すのだった。たどり着いた我が家で再会した母親と抱き合う未来を、悠貴は優しい笑顔で見つめていた…





やっぱり悠貴見ちゃうと涙が出ます。めちゃめちゃ優しくていい子でしたね。

最初はこのタイトルやうたい文句から、どうしても災害そのものにスポットを当てて啓蒙しようという作品と捉えていました。実際は終始子供の視点で進む物語だったので、こじんまりした話になったとは思いますが、それなりにまとまった感はありました。

その分災害の全容などはぼやけてしまって、シミュレーションに基づいたという仰々しさの割に今ひとつ緊迫感に欠ける部分があったのも事実です。でもこの状況で大勢の被災者の中の1人に過ぎない未来や悠貴を見ながら、描かれていないその他大勢の人達や自分の考えに思いを巡らせるのは、パニック映画的な災害シーンを見て怖がるよりも沁みるものがあったなと思います。

悠貴のお姉ちゃん大好きという言葉や、真理が訪ねて来て未来に渡した携帯に入っていた悠貴の未来へのメッセージには泣かされました。悠貴が産まれてからの風景も本当に可愛かった…

結果的に後半の悠貴の描写が幽霊チックになったことで、全ての人に向けた震災アニメかと言うと意見は分かれそうですが、私には震災の日の事を色々と思い出させてくれた作品ではありました。
そう遠くない未来にまた大きな地震があると言われる地域に住み続けていると、単なる物語とは思えない気持ちに何度もなりましたね。


それでは、拙い感想にここまでお付き合い下さりありがとうございました。また他作品でお目に止まりましたら是非お立ち寄り下さい。


話題:東京マグニチュード8.0



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