春休みが終わります。
死に物狂いで照明チーフを務めて、あとは役者として体力的限界を越えて、なんとか先の舞台は無事に終わりました。
そのあとは、あの人の家に行ったり呑んだりインフルエンザになったりして、あっという間に次の現場です。ていうか三年生です。
中高の恩師と、片割れと三人で呑んだのですが。
私は今も昔も決して社交的では無いけど、それでも関係性を築いた人に間違いはなかったのだなあと思いました。人との関係性に間違いも正解も無いのですが。
この人と深い付き合い築けたことは財産だと思える。そういう人と出会えたし、私の狭いキャパシティをこの人たちで埋められた中高時代はとても価値あるものだった。
片割れと片割れだったことは本当に、得難い財産であり、人生最大級であろう幸運です。
明日から次の現場です。約半年ぶりの、主宰の現場。
少しだけ不安です。主宰が打った11月も3月も私は関わっていなくて、そう、主宰の芝居に関わらなかったのはこれが初めてだったのだけど、きっとその間にあいつは遥か高みまで行っている。
まだ追い付けるだろうか。私の理解や空気は、まだあいつの世界に及べるものだろうか。
私には順序立った思考力というものが欠けていて、だからあいつの話を思考で理解することはできない。だからあいつのやりたいことを発展させる手助けとかはできないし、反響板にもなれない。それはきっとあの人の役目なのだと思う。
でも、あいつの世界を、求めているものを、感覚で掴むことはでき、る。
私が役者として返せた手応えはあいつも演出として感じているって、だから安心しろってあいつの口から聞けたことが、支えになっている。
誰にも負けたくない。汚い感情なのは分かってるけど知るか。主宰の世界を魅せたい。主宰の世界を最も的確に表せる役者は、私でありたい。あいつに使いたいと、必要だと思われたい。
もー…ね。独占欲なんてろくに知らなかった人間が、主宰とあの人に一気に引きずられると、こうなります。