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えをかくこと





わったよなあ。て。


Pixivに何の抵抗もなく投稿出来ている。
すきなものをすきなように描いて投稿して、それをちょっとでも評価してくれる人がいて、嬉しい。


え?普通の事じゃないの?


蚕さんにはこれができませんでした。
評価を受けるなら、出来るだけ多く。
ランキングに載らない、載れないような絵には価値が無いと、自分に言い聞かせ続け、評価があまり貰えないものはすぐに消したりしていました。


人に評価されるような題材を選べ。
人物は少なくともふたりは描け。
ふつうに立ち絵とかにするな。
構図を少なからず工夫しろ。
ほかの人が持ち得ない要素をひとつは入れろ。
バランスが狂うなら綺麗に狂わせろ。
背景に何かしら工夫を施せ。
真っ白など論外。
1日で仕上げたような絵を上げるな。
線が汚いぶん色で勝負しないといけないんだから、変な色使いになったら塗り直せ。


常に上のようなことが脳内に鳴り響いていて、僕はそれを満たそうと必死だった。
すべてを満たせない時も到底あって(そもそも画力がまったく追いついていないのだから無謀以外の何物でもないのだ)、そのたびに少しずつ疲れていって、最終的に爆発して、訳の分からない線しか引けなくなった。


もうたのしく描ける日は来ないと思っていた。
愚かだったのだ、自分で自分を追い込んでいただけなのだから。
誰にそうしろと言われたわけでもないのに、無茶苦茶な高い目標を課して、届くわけないじゃんって。
Pixivのアカウントも消した。ぜんぶきらいできらいでしかたなくなったから。
高い所に上りつめることばかりに支配され、義務のように描いていた自分の絵をみて、ほんとうにすっぱりと何も感じなくなったから。こんな物には白い紙未満の価値しか無いと思った。


だからびっくりしたのだ。
今の自分はふつうに絵を描けている。
評価も気違いのように欲しがっていない。
ただ見てもらえたらいいなというくらい。


人物は一人
背景は真っ白
立ち絵どころか証明写真
1日どころか1時間仕上げ
構図どころか顔だけ
このジャンルならこのキャラを描く人はたぶん、少ないほう
実物は格好いいのにこんなにもちび絵
装飾も満足に描けない


でも、楽しかった。


昔の自分へ。
今の私の絵、あなたから見たらだめなところだらけだよね。腹立つかな?
でも今の私は描くってことが楽しいから、それでいいよ。
それだけでいいよ。



02/28 01:37
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