横浜流星と飯豊まりえが、作家の河野裕氏の人気小説を実写映画化する『いなくなれ、群青』に出演していることがわかった。あわせて、原作小説の書影と映画版の場面写真で構成されたビジュアルがお披露目された。

「階段島。僕たちはある日突然、この島にやってきた。どうして島にやってきたのかを知る人はいない。島の秘密なんてものを、解き明かしたいとは思わない。――この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる」

本作は[サクラダリセット]などで知られる河野裕の<階段島>シリーズの1作目にあたる同名小説を実写映画化した青春ミステリー。2014年に刊行され、第8回[大学読書人大賞]を受賞し、[読書メーター読みたい本ランキング]第1位を獲得した青春ミステリー同名小説(新潮文庫nex刊)。シリーズ累計発行部数は80万部を突破し、4/26には完結巻となる[きみの世界に、青が鳴る]が刊行される。2016年には舞台化もされている。物語の舞台は、“捨てられた人間”がたどり着くという謎の島「階段島」。同地で出会った男子校高校生・七草と、幼馴染みの女子生徒・真辺由宇が様々な事件に関わっていく様子が描かれている。

小説の主人公・七草は、物事を悲観的に捉えることが多い高校一年生。階段島と呼ばれる島での安定した学生生活を気に入っていたが、小学4年から中学2年まで一緒に過ごしていた少女・真辺由宇と再会したことで、島の謎や連続落書き事件に関わらざるを得なくなっていく。

横浜流星がミステリアスな雰囲気を身にまとう主人公の七草を演じる。飯豊まりえが「誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女」と称される真辺由宇を演じる。

監督は、アメリカの高校在学中にバッカイフィルムフェスティバル(01年)のオハイオ州優秀賞を受賞し、帰国後、カメラマンや映像作家として活動をしてきた新鋭・柳明菜が務める。帰国後、カメラマン・映像監督として活動をしてきた柳監督が、みずみずしい感性で<階段島>シリーズに新たな命を吹き込む。

今回の発表と併せて、原作小説の書影を隣に配置した映画場面写真も解禁。場面写真は、白い雲が沸き立つ山並みを見下ろすような、壮大な自然が広がる風景の中、青々とした草原で制服姿の2人が向かい合うもの。原作の繊細な世界観がどのように映像で表現されているのか、期待が高まるビジュアルとなっている。


『いなくなれ、群青』は、9/6に全国公開