スーパースターのついでに。
ファウストの小説は読むのに気力必要そうな話の予感がしてて、気力足りてないのでまだ読んでません。でもまあ半年以内には読むんじゃないかと思います(無駄に悠長)


この話、別人が執筆するスピンオフってことで当初はスルーも視野に入れてたんですが、季刊エスのインタビューから察するに武井さんが話作りに関与してそうなのと予想以上に面白かったのとで、手出して良かったです。
絵の雰囲気も予想以上に似ててびっくりしましたけど、ここまで似てると逆に似てない部分が目についてしまうのでなんとも言えないところありますね…
最初はコマ割り読みにくい箇所があったり電子で見ると見開きコマの繋ぎが不自然だったりしてたので、連載経験ないプロアシの人なのかなぁなんて印象ですが。

むしろ無印マンキン好きで蓮・潤・ホロホロあたりが好きな人ならスーパースターよりこっちのが楽しめそうな気がします。色々つらい部分もありますけど。


ストーリーとしてはS.F.終了後、道家に何かしらの恨みを抱いてる東一族に潤姉さんと白竜が立ち向かっていって、そこにたまたまやってきたホロホロが巻き込まれて…って流れ。
いや、なんか、もう、予告カットで潤&白竜が目立つのは解りきってましたが、ホロホロ出てくるのが想定外すぎて驚きました。ありがとうございます。
リミックス描き下ろしのアレコレとか読んでて、正直今の武井さん本人がホロホロ描いたらダメなところばかり強調しそうでファンとしては快い気持ちになれませんでしたが、別人だからこそなのかカッコよさとダメさの塩梅がちょうどよくてレッドクリムゾンのホロホロ好きです。
それに一族の歴史とかそういう面では完全に部外者だけど、蓮と仲良かったから何かあれば首突っ込んでしまうホロホロの存在がうまいこと読者視点役として機能してて、道家周りの事情について飲み込みやすくなってますしね。

潤姉さんはひとりで抱え込んで必死に戦う姿が格好良くもあり悲壮感もあり、彼女を支えようとする白竜も良くてこの二人本当にお似合いだなあと思わされます。
ヘリから落ちたときとかの、潤姉さんが白竜に抱きついてる姿がめちゃくちゃ絵になってて好き…

そして第4廻での蓮とメイデンの回想がとても幸せそうで良い。
「結婚することにしたので一応報告に来てやったぞ」と自分の家族に言ってしまうほど偉そうな蓮が可愛いし、相変わらずあの家族は祝い方がド派手だし、ちょっと恥ずかしがってるメイデン様可愛い。
でもまあ「どうあがこうと幸せになんかなれんぞ」と言われるだけのことをやってて、フラワーズからメイデンが死んでると示唆されてたのでいつか詳しくやるとは思ったけどこんな形だったとは。
まさに『聖母』と呼ぶべき死に様だったんだなってのがメイデン様のすごいところというべきか…

あとはブラックメイデンにちょっと同情しました。ヤービスに何かされた結果とわかってしまうとね…


というかフラワーズ考慮するとこの物語があまり良い結末迎えなさそうで怖いんですが、それでも蓮やホロホロ好きな身としてはどうなるか気になるので見守ろうと思います。